職業Ⅱ・⑭ 同時攻撃
サブタイトルをつけるのがだんだん厳しくなってきましたね……。
生命の危険にさらされた俺は無我夢中で武器を振るった。
すると、タント集団の一部は凍り、一部は感電して倒れ、一部は土に埋まって動けなくなっていた。
凍らせる――。
しかし、凍らせるだけでは間に合わない。
埋めるか――。
これだけでも足りない。
そして地面から電流を流す――。
残念ながら、俺には三本も四本も手があるわけではない。
それなら、なぜ今三つの攻撃が同時にできたんだ?
俺は白の棒と青の棒を右手に握り、土色の棒を左手に握っていた。
赤い棒は背中にある。
黄色い棒は……。
電気を出す方を下にして地面に突き刺さっていた。
これは……。
「足止め限界よっ!!」
セアが悲鳴を上げる。
今思いつきそうだったのに!
しかし、これ以上考えている時間はない。
俺は黄色い棒を引き抜きにかかる。
勢いで持っていた棒が黄色の棒にぶつかった。
すると、棒の周りのタントが電撃にやられひっくり返る。
これだっ!
右手と左手で氷と土を出して飛ばす。
その棒を振るときに黄色い棒にぶつけて電撃をだす。
これなら、同時に多くのタントを相手できる!
リタントをセア一人に任せておくのは危険ではあるが、俺がタントを退治してから助けに入るしかない。
「さっさと巣に帰れぇぇぇぇっ」
叫んで棒を振るった。
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