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職業Ⅱ・⑮ 風の切り札

 はぁ。


 苦戦はしたが何とかタントの群れを退治することができた。


 しかし、俺の前には瀕死とはいえ一匹のリタントがいる。



 リタントを足止めしている間に受けたダメージで、セアは倒れる寸前だった。


 俺の回復薬も残り少ない。

 いかにしてこのリタントを一人で倒すか――。


「いきますっ」


 体力は残り少ないというのにセアが立ち上がって斬りこんで行く。


 ここで俺が見ているだけというわけにはいかない。


 青と白を同時に振って氷攻撃をする。

 青と赤と黄を操ってリタントの上に強力な雷を落とす。



 それでも、倒れない。

 俺がタントとやりあっている間に回復してしまったか。


 いや、セアが攻撃していたはずだ。



 まだダメージが足りないということか。



 棒を振って、振って、攻撃を繰り出す。


 セアの斬撃が確実にダメージを刻んでいく。





 高温低温時々風。

 いつしか風が一定方向に回っていく。雲も回る。


 俺はその風をさらに加速させ、雲を乗せた。


 雲がリタントの周りで回転を起こす。



 風は次第に強力なものに変わっていく。


「セア、離れろ!」


 叫んでみたのだが、よく見るとセアは既に退避していた。


 これで気兼ねなく風を激しく出来る。


 回転する強風――。

 竜巻だ。


挿絵(By みてみん)


 これを狙っていたんだ!





 地面に積もっていた雪が舞い上がり、風が暴れ、雷も落ちる。


 リタントは吹き飛ばされこそしないものの、明らかに弱っている。



 雪を、風を!


「キシャァァァァァァァァッッッ!!! ァァッ...ァ..........」














 終わった。

竜巻起こせるようになったらもう終わりじゃん!と思った読者様もいらっしゃるのでは?

まだ続きますよ。

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