表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
43/48

期末テストの物語

先週、漢検を受けました。

小説を書いてる上で漢字に詳しくなったつもりなので何とか合格したいです。

それでは43話目お楽しみ下さい

 7月9日(木)


 学生の敵、期末テストがやってきた。このゲームの難易度から言って俺からしたらこのテストは簡単だ。しかし他の学生はどうなのだろうか?


 今日はテスト前のインタビューを決行したいと思う。中にはこんなテスト前にインタビューなんてするなと思うかもしれないが俺がやりたいのだ。


 幸い、テスト当日というのはいつもより早く来て教室でテスト勉強をしている人が多いからな。さてまずは生徒会関係から行ってみようか。


 case1 七草御影


「え、テストの自信ですか?」


「はい。AO入試で大学に入るのなら大学受験前、最後のテストなわけじゃないですか?」


「そうですね……。やることは全てやったという感じでしょうか」


 あ、こういうのはテストに自信のあるやつのセリフだわ。やはり会長は今回も学年トップを取りそうな予感がする。


「ちなみに志望校は?」


「府立大学ですかね……もしくは国公立か……」


 具体的な大学名は聞けずか……。まあ、そのうち聞けるでしょう。今日はたくさんの人に聞かなくてはいけないのでそろそろ次に行こうか。


 case2 天野雷斗


「えー毎回、会長に勝てない毎回2位の天野副会長は今回のテストの自信はいかかでしょうか?」


「なんだか言い方がイラッと来るが俺に敬語を使うのはいいことだな」


「そんな感想はいらねえからさっさと答えろ。永遠の2位」


 俺の言葉に天野雷斗が襲ってくる。どうやら永遠の2位に切れたようだ。俺は天野からギリギリのタイミングで逃げながらマイクを向けて質問を続ける。


「で、実際のところどうなんだよ?」


「うるさい!今度こそ1位を取るに決まってるだろう!」


 今回も2位だな。もう毎回2位のにおいがするもん。ダメダメな感じが出てるもん。さてさて生徒会関係といったらあと2人か。


「ねえ、逢坂君。さっきから私と天野君が同じ学年のように扱ってるけど私まだ2年生名の忘れてない?」


「あ、そうでした……」


「もうー!」


 俺は慌てて逃げ出して恵の元へ向かう。


 case3 一色恵


「恵はどうだ?」


「何が?それよりいい加減、天野副会長をおちょくるのをやめたら?なんか副会長が哀れじゃない!」


「あ、哀れ……」


 あ、天野が倒れた。完全に気絶してるな。


「恵、恐ろしい子」


「な、何が!?」


 自覚がないって恐ろしい。今のは完璧に恵が止めを刺しただろう。俺は知らねえぞ。


「まあいいや。それで今回のテストの出来はどうだ?」


「零がそれを聞くの?私達の毎回のテストの点数を知っていて」


「まあ、点数が分かり切っていても一応インタビューしといたほうがいいのかなって」


「くだらないとこに律儀よね」


 別に良いだろう。というかまだまだインタビューするところあるのだからさっさと答えろ。


「で、早く答えてくれ」


「決まってるじゃない。100点取る自信しかないわ」


「はい、どうも。それじゃあ次に行くか」


「ええ!?本当にそんだけなの!?」


 俺は恵の叫びをかなり無視って次に行く。というかあの叫びを聞く限りもっと質問されるのではないかと期待してたな。


 case4 小林真司


「え、テストの自信だって?」


「はい。みんなにインタビューして回ってるんです」


「そうだな……。いつもと同じって感じかな」


「いつもはどれくらいとってるんですか?」


「平均だよ。平均」


 どうやら相当平凡な成績らしい。平均とかどんだけ普通じゃねえか!?それに天野つるんでいる奴にしては珍しいな。


「それでよく天野とつるんでられますね?劣等感とかないんですか?」


「まあないって言ったら嘘になるんだけどあいつといたら可愛い女の子に出会えるしな」


 ああこいつは病気だな。頭の。というかそれだと可愛い女の子と出会えても絶対振り向いてくれないパターンのやつだろう。全部、天野に取られるパターンのやつだろう。ただの引き立てか。


 よし、次行こう。


 case5 山本晋太郎


 みなさんは覚えてるだろうか?陸上部のエースとして仮装レースに出ていた山本を……。そんな彼にインタビューしたいと思います。


「で、山本先輩。いきなりですみませんがインタビューに答えてください」


「俺に話しかけるな!計算式が全部飛ぶ!」


 はっはー。勉強にずいぶん苦労しているみたいだな。どれどれ、どんな勉強をしているのだろうか?俺はこっそり覗きこんだ。


 x+8=12の時のxの値を求めよ。


 x=2分の3


「間違ってるよ!そしてなんで答えが数字じゃないの!?」


「うおっ!全部飛んじまった!何すんだ!?」


「何すんだじゃねぇ!この答え、間違ってるって言ってんだよ!」


「うそぉ!マジで!」


「マジだよ!」


 まさかのここにきての超ボケキャラとか予想外なんですけど。というかコイツ絶対、脳みそ筋肉な奴だよ!


「頼む!答えを教えてくれ!」


「はぁ……仕方ないですね。答えは4です」


「助かるぜ!え~と……」


「逢坂零です」


「そうだ!ありがとうな。逢坂!」


 暑苦しい人だな。けど天野や小林より好感が持てる人だ。俺は山本先輩が赤点を取らないようにと祈りながら次の人へインタビューをしに行く。


 case6 藤原博人


 この人も仮装レースに出ていたメガネ男子だ。というかメガネキャラだということで仮装レースに出た凄い人だ。つまり完璧なメガネということなのだろう。


「何か僕に用かな」


 これは腹立つメガネ野郎だ。無駄にフレームが細い眼鏡をかけものすごいどや顔で向かってきている。


「あ、いや~今回のテストはどうなのかなって……」


「それを聞くかい?仕方がないな」


 腹立つ!超帰りてぇ。けどもうわかっている人もいる顔しれないが仮装レースに出た人中心にインタビューをしているの出る。なのでこいつにもしなくてはならないのだがあーメンドクサイ。絶対にやりたくない。


「それで今回のテストはどうなんでしょうか?」


「今回は理数系はいい感じだね。多分80点以上はとれるんじゃないかな。けど問題は国語と英語の文系教科なんだよね。社会は暗記で大丈夫だし」


 一応インタビューはちゃんと真面目に答えてくれるみたいだ。


「なるほど。それでは文系でいかに点を取るかということですか?」


「そうなるね。ちなみに僕は前回は学年10位の成績だったんだ。よかったら覚えておいてくれたまえ」


「はい。それでは次の方のところに行かせていただきますね」


「うむ。頑張りたまえ」


 へいへい。頑張って会長や天野に負けた学年10位と書かせていただきますよ。それでいいでしょう?クソメガネ野郎。あーむかむかするしとりあえず次行こうか。


 case7 中村紫音


 続いては仮装レースに出ていたメガネ系委員長女子、中村先輩だ。仮装レースに出ていた時以来なのでうっすらとしか覚えてはいないのだがかなりの美人だったはずである。


「あら、あなたは1年の逢坂君?」


「中村先輩。俺のこと知ってたんですか?」


「そりゃあね。仮装レースでの活躍とか1年で生徒会長補佐に選ばれた有名人だもんね」


「そうなんですか」


 とりあえず無難な返事をしておこうか。ここで変に愚痴ったりするとその話題になって主題を忘れそうだからな。今日はあくまでテストについての質問なのだから。


「それで今日はどのようなご用件?」


「実は今回のテストの自信はどうかというアンケートを仮装レースに出場した皆さんに聞いて回ってるのですよ」


「そうなんだ。それで次は私ってことね」


「はい。お手数おかけしますがよろしくお願いします」


「別に良いわよ。それで今回のテストの自信ね」


「はい」


「今回も英語は自信満々よ。ただちょっと物理が不安かな」


 英語ができるとか羨ましい。レベルが低いので満点を取れてはいるが現実では60点取れたらいいほうだったからな。


「ちなみに前回の英語はどうだったんですか?」


「それがね、93点だったの」


「うわっ。めっちゃいいじゃないですか」


「でしょ!?だから今回も英語は頑張るつもりなの」


「なるほど。それでは応援してますんで頑張って下さい」


「ありがと。逢坂君もインタビュー頑張ってね」


 いや、インタビューよりテスト頑張ってって言ってほしかったんだけどな。まあ実際、テストよりもこっちのインタビューの方がきついから別に良いんだけどな。


 さてと次に行きますな。


 case8 佐々木花


 ついに来たな。パンチラは日常茶飯地、超ドジっ子佐々木先輩。男子からの人気がかなり高く、性格もいい。しかし運動神経が壊滅的に悪い。


 なら勉強はどうなのか?気になる疑問だ。


「わ、私に用でしょうか?」


「えっと、佐々木先輩に聞きたいことがあるんですけど?ん?」


「どうかしましたか?」


「スカートめくれてません?」


「え、本当だ!?」


 佐々木先輩がスカートがめくれていることを確認するのになぜか後ろを向いたものだから思いっきり下着が見えてしまった。あ、チェック柄のパンツだ。


 じゃなくて!?質問を進めなければ。


「う~スイマセン」


「別に気にしてませんよ。それより質問しても良いですか?」


「はい。どうぞ」


「ずばり、今回のテストの出来はどうなのでしょうか?」


「結構いい感じだと思います。少なくとも赤点は取らないくらいには勉強しました」


「なるほど。では前回の平均点を窺ってもよろしいでしょうか?」


「前回は5教科で平均82,4点でした」


「メチャクチャいいじゃないですか!?えー!これだけ取れてなんでそんな自信薄何ですか?」


 まじでこんなこと言いまくったら殺されるレベルだぞ。いったいどれだけ勉強でいない奴がいると思ってるんだ?この天然はやばい。


 だってこの学校の赤点って40点だぞ。その倍は取ってんじゃん。


「実は国語91点、数学99点、英語92点、社会96点だったんですけど理科が34点だったんですよ」


 ま、マジか……。理科がなければ平均90オーバーじゃん。そして理科だけなんでそんなに悪いんだよ!赤点じゃん!まさしくドジっ子だな。何がまさしくなのかはわからんけど。


「今度こそ赤点回避してください。応援しています」


「ありがとうございます!」


 俺は次に向かった。


 case9 鈴木彩


 最後は会長の友人で俺も面識のある鈴木先輩だ。この人は噂話が好きなので何かを対価に差し出せば(情報限定で)質問に答えてくれそうだ。


「あ、先輩。久しぶりです」


「逢坂君じゃん。久しぶりだね」


「実は質問させていただきたいことがあるのですが」


「別に良いよ。ただし、わかってるよね」


「ええ。それはもちろん」


 やはり対価に噂話を要求して来たか。だったら今朝、俺も現場に居合わせた出来事を噂っぽく変えてみよう。


「実は今朝、天野副会長が倒れて保健室に運ばれたらしいですよ」


「嘘!?どうしてか聞いてる?」


「なんでも恵が天野を気絶させるようなことを言ったらしいです」


「へぇ。で、どんな言葉?」


「スイマセン。そこまではわかりません」


 まあ、本当は知ってるけど。ここで答えてしまうと噂っぽくないからな。


「まあ、いいでしょう。質問に答えてあげよう」


「ありがとうございます。それで今回のテストの自信はどんな感じですか?」


「う~ん。そうだね。まあ普通になんとかなるレベル?」


「分かりずらいですね。しかもなんで疑問形なんです?」


「まあ、いいじゃないの。これからテストなんだからもういでしょう!」


 追い出されてしまった。どうやらテストのことはあまり突っ込まれたくないようだ。よほど悪いと見える。


 まあ追及している時間はなさそうだし後は、1年連中とというか俺の知り合いを中心にインタビューすれば終わりだな。


 ということで二神翔、三上颯、四ツ原奏、五月雨快、六角愛、桜美咲にインタビューした。まあこうしてダイジェストで話しているのは帰ってきた回答が同じだったからだ。


 ちなみに帰ってきた答えは『100点余裕で取れるレベル』『余裕余裕』『完璧』この3つが主だ。どれも余裕で100点を取れるくらい完璧ということらしい。というか美咲ってやっぱり天才だろ。


 俺もこの3つに該当する回答の為、割愛させてもらう。だってこのゲーム超簡単なんだもん。まあ難易度は変更できるけど難しい勉強をやりたくないからこそ簡単にしているわけだけどもう少し難しくてもとは思うな。


 それに実はこの難易度は翔に合わせたもので俺たちからしたら少し物足りないレベルに設定されていたりするのだ。とまあいろいろ言ってみたもののこれでインタビューは終了だ。


「あーやっとテストに集中できる」


「あの……わたくし、インタビューされてないのですけど」


「あ、ごめん森。忘れてた」


「ひどいですわ!」


 森の叫びが教室中に響き渡った。


 効率力が10上がった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ