始まりの一幕と目標2
妙にメタリックなギルバーの髪に目を引くサーカスの服。そしてぱっちりとした青い目からくる幼ささえ感じるかわいらしい顔立ちの魅力と絶対に勝てないことだけを悟らせるとてつもない何かを放っている少女。
無論サダンもそれを感じており恐怖を隠せなくなっている
お互い黙って1,2分たっただろうか、先に口を開いたのはバニティだった。「初めまして私はバニティ・ラクリエル予想どうり魔王様だよ」まさか自分から名乗るとは思わなかった機嫌を損ねないよう僕も名乗らなければ、「あう、う、あ」あれ?しゃべれない、さすがに予想外だ。いや生まれたばかりだからあたりまえっちゃ当たり前なんだが、喋り方は覚えているのにまともな声を出せないというのはなんとなく気持ち悪く感じる、そんなどうでもいいことを考えていると魔王がまた話す。「いいさ、今回は一方的に話しに来ただけだし」
は?なにを?というか恐怖がない魔王が何かしたのか?そう思考を巡らせているうちにまた話し出す「あまり面倒くさい考えをするなよ、私はお前に危害を加えるつもりはないし今更世界を支配しようとも思わんからな。」
…本当か?今更ということはしばらく人間に危害を加えてないだろうがそれも信じがたいな、なんせこいつは魔王な上俺がうまれてすぐ飛びついてきたやつだ、まぁできることのないうちは信じるしかないが…
「まぁもうしょうがないからどう思ってくれても構わんよどうせ私は…っと、部下が迎えにきちゃっからもう帰るね。あぁ、次来るときまでにしゃべれるようにはなっててくれよ」こうしてよくわからないまま突然消える魔王をみてその圧倒的な力を羨ましく思い、この世界初めての目標ができたのである




