最強のロマンチック婚活
ラゥストはある程度強い男を世界中から探し出して、自界飛ばしとやらで誘拐し、ボコボコにした後適当な所に放り出すらしい。そんな事をする目的は単なるストレス発散ではなく、まさかの婚活らしいのだ。どうやら九世界大罪王将なんて強者になると、相手が弱いと日常生活で殺してしまうらしい。さらにラゥストはかなりのロマンチストで、そもそも自分より強い奴が8人以下なのに戦いで死にかけている所を助けられたいと言っている事がおかしいのだ。
ラゥスト「あのさぁ!横でずっと悪口言ってて気分悪いんだけど!」
バニティ「でも事実でしょ?」
ラゥスト「うるさいし!別にいいじゃん、強くても美しい恋に憧れるもんなの!」
バニティ「それほんとに美しいと思ってんの?よしザコ乙〜」ガチャガチャ
ラゥスト「があ゛ぁ゛」
すげぇ…あんなに強かったラゥストがさらに強い魔王にぐちゃぐちゃに叩きのめされてる…これじゃ俺と魔王はどれだけ実力が離れてるか分からんな。
ラゥスト「はぁ…実際さぁ、バニちゃんもお母さんぐらい強引にでも相手見つけないとやばいよ?すでに生き遅れてるわけだし。」
バニティ「あのさぁ!簡単に言ってくれるけど魔王の仕事がどんだけ忙しいと思ってんの?ただでさえここ最近は業務放り出して旅に出なきゃいけなくなったから溜まった仕事が山積みなのに男なんて探してらんないよ!」
サダン「じゃあ何でここでゲームしてんの?働けよ。」
バニティ「何言ってんのさ、流石に半年弱も帰らないままだったら説明責任が出てくるだろ?だからお前を軍の偉い魔族の元に連れて行かなきゃならなくなったのに、アホが発情したせいでまた気絶して、今ベルが鬼の様に詰められてる所だよ。」
サダン「え!?なおさら今すぐ行かないといけないんじゃ…」
ラゥスト「あぁ…なるほど、あいつか。」
バニティ「そう、魔王軍幹部でありながら、過去のトラウマで引きこもってる…」
バニティ「【魔性アムアルト】に会わせなきゃいけない」
サダン「その魔将?のアムアルトとやらには何故偉い人より先に会うんだ?」
バニティ「それはな、お前を軍に入れる事でベルもお前も、「魔王の味方」として安全を確保するためだ、そのためには人間不信の将軍クラスに無傷で気に入られるしかないんだ。」
サダン「なるほど…七大罪スキルを全部持ってるヤバイ奴とシンプルにめちゃくちゃ強いベルを直接配下にする事でお前は「半年弱かかる人事活動」をしていた事になる、俺は魔王だけじゃなく将軍に認められた期待の新人としてベルと軍に迎え入れられるって訳か。」
バニティ「そうだな、お前がここで3食寝床付きで仕事をするにはこれしかない、ただ…私も尽力するが、さっき言った通り無傷で戻れるかはお前次第になる、わかったな?」
サダン「あぁ、早速案内しろ!」




