オトシダマ?
短いです。すみません。
ある日、女王と王配は寝室で長椅子に腰掛けて話をしていた。
「ねえ、アレクセイ。オトシダマって知ってる?」
「オトシ……何だって?」
王配は女王の口から聞き慣れない音の単語が出てきて、眉間に皺が寄った。
「オトシダマよ。東の島国の風習でね、新年に大人から子どもに渡すらしいの」
「ふぅん。一体何を渡すんだ?」
「それがよく分からないのよねぇ」
「新年にわざわざ渡すんだから、良い物なんじゃないか?」
わざわざ悪い物を渡したりしないと思う。
「ダマは玉って意味なのは分かっているの」
「玉か。球体ならば何でもいいんじゃないのか?」
「球体の物ってかなり限られるわよね」
女王にはボールしか思い浮かばなかった。
玉蹴りなどして遊ぶのだろうか。
「そうだ。侍従からあめ玉を貰ったから、エレオノーラにあげよう」
王配は執務中に甘い物が欲しくなるときがあるので、侍従が用意してくれていたのだ。
「いいの?って私は子どもじゃないわよ」
女王は冗談で怒った顔をし、王配はそんな彼女を笑顔で見た。
「まあ、いいじゃないか」
王配は女王の手を取って、手の平にあめ玉を握らせた。
「じゃあ、私からも何かあげるわね」
「お、何かくれるのか?では口吸いを……」
王配は少し前のめりになった。
心なしか少しにやついている。
「さっきダニエラから貰った砂糖菓子よ」
「お菓子の交換になってしまったな」
「こんなのも、たまにはいいんじゃないかしら?」
二人は互いの顔を見て笑顔になった。
次回も短いです。すみませんです……。




