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異世界筋肉〜筋トレがしたいだけなのに異世界が放っておいてくれない〜  作者: プロテイン長田
第18章「王都大動乱」中編

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第82話「シスターと守るべきもの」

## 第82話「シスターと守るべきもの」


### 【あらすじ】


 時は遡り、ザハリエルによる孤児院襲撃。


 ノエラに子供達を託したクラリスは……。


### 【本文】


 「ザハリエル様。どうしてこんなことを……」


 ノエラさんがすぐに行ってくれてよかった。ザハリエル様の攻撃は、流石のノエラさんでも防ぎきれない。


「シスター・クラリス……教皇の娘よ」


 ザハリエル様は杖をこちらに向けている。


「教皇は……どんな男だ」


 …………言えない。今、ザハリエル様が迎えにきたと言う子供達。


 その一人、レクト君が呪いに苦しむ姿を見て、父は。


 ――何もしなかった。それどころか、私の成長の糧にでもしてやろうと言う態度。


 そんなこと、言うことができるはずも――


「そうか……奴は相変わらずだな」


 背筋が凍る。考えが読まれた?


 杖の先が光る。攻撃が来る!


 ――放たれたのは見たこともない魔術の攻撃。恐らく聖属性であることは間違いないが、そこに乗っているのは紛れもない殺意。


「ッ…………!!!」


 武器が手から離れ、弾かれた。ただの一撃で……!


 ――もう、防ぐ手段はない。


 無力だ。時間稼ぎもできないなんて。


 ザハリエル様……子供達を、守るために――



 この王国すら、敵に回そうと言うのですか?




◇◇◇◇◇◇




 目を覚ますと、見覚えのない部屋。


 ベッドに寝かされていた私は辺りを見回す。


 誰もいない。


 外が、騒がしい。

 

 体が、軽い……?


 私は、ザハリエル様と対峙して、それで……。


 窓から外を見る。


 目に飛び込んできたのは、王都を駆ける賢者様の姿。


 ――その賢者と呼ぶにはあまりにも荒々しい戦闘。


 私の目に映るその姿は……もはや賢者様と呼ぶべきではないと知った。


「救世主様……」


 思わず、そう溢れるようにつぶやいた。


 王都に溢れるモンスター。その脅威を薙ぎ倒していく救世主。その彼を支えるように隣で戦うのは、美しい英雄の女騎士。


「私も……こんなことをしている場合ではありませんね」


 そう呟いて部屋を後にする。


 ふと、窓に映った自分の姿が目に入る。真紅に染まった眼。女神様のために尽くす私の心を映し出しているはずの眼……その色は、いつもより情熱的な色に見えた。


「……あら?」


 ふと気づいた。いつの間にか服はいつもの修道服から簡単な服に着替わっている。そして私の首元には、見覚えのない紋が……。


 触れてみると、救世主様の暖かさが感じられるような気がした。


「これは……!救世主様……こんなものをつけたままにして、いけないお方ですね」


 これは救世主様からの期待。彼の下僕として、女神様、お父様ではなく自分に尽くせという彼からのメッセージ……?


 子供達を守るためには、自分についてこいと。そう仰るのですね……!


 ――見ていてください。必ずご期待に応えて見せます!

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