表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ナデシコ転生!~軍艦擬人化美少女無双物語~  作者: 881374
第0章、【先行公開お試し版】※本編は第1章からです。
17/27

第17話、あたし、さまよえるオランダ駆逐艦『娘』、いまバタヴィアにいるの。(中編)

 ここは、東南エイジアの巨大諸島連合国家、イーストターバンの首都『ヴァカミタ』。




 西ガリアの白色種の列強諸国や極東エイジアの鬼人族の旭光ヒノモト帝国等の、経済先進国に比べれば取るに足らない、褐色種の人間族の劣等国に過ぎませんが、長年の旭光ヒノモトの経済支援や、最近とみに目立つ東エイジアの超大国チナ黄色オーク族共和国による、いわゆる『チナマネー』の大量投下によって、それなりに活況を呈しており、エイジアでも屈指の高層ビル街を形成していました。


 道行く人々も皆笑顔で、街自体も賑わいと豊かさに満ちあふれており、とてもかの凶悪なる『武装ヴァッフェンチナ肺炎ウィルス』の、世界的大流行のまっただ中にあると思えないほどです。




 ──そんな中で、殊更異彩を放っていたのが、ビルの谷間にひっそりと点在している、見るも無惨にボロボロに破壊し尽くされた、企業の社屋に商店や飲食店の店舗の数々でした。


 それらの共通点として看板等に、旭光ヒノモト独特の『ひらがな』や『カタカナ』からなる、『神聖帝国文字』が記されていたことです。


 そのような異様な光景が少なからず目につくというのに、イーストターバン諸島連合の人々は誰一人気にする者はおらず、変わらぬ笑顔で、『誰かが与えてくれた』独立と平和と繁栄とを、極当たり前のようにして謳歌するばかりでした。


 ──いいえ、違います。


 ほんの数名だけ、廃墟の建物の真ん前で足を止めて、見つめている者たちがいました。


 驚いたことに『彼女』たちは皆、人間族にしては彫りが深く肌の色も真っ白な、十四、五歳ほどの目を疑うような美少女だったのです。


 もしかしたら人間族では無く、ガリア大陸の白色種である魔族かも知れませんが、辺境国家イーストターバン諸島連合における首都ヴァカミタは、一応『国際都市』と言うことになっていますので、東スワスチカ共産主義国の魔族がいたとしても、それほど珍しいことではないでしょう。




 ただし、その少女たちがすべて、()()()()()()()()()ことを除けば。




『──すべての社屋及び店舗に、鬼人族の反応無し!』


『──全旭光(ヒノモト)人の、本国への撤退を、確認!』


『──これより、「作戦」を開始する!』


『──「全艦」、集合的無意識とのアクセスを、始めよ!』


『──こちら「バンケルト1」、集合的無意識とのアクセスを開始!』


『──こちら「バンケルト2」、集合的無意識とのアクセスを開始!』


『──こちら「バンケルト3」、集合的無意識とのアクセスを開始!』


『──こちら「バンケルト4」、集合的無意識とのアクセスを開始!』


『──こちら「バンケルト5」、集合的無意識とのアクセスを開始!』


『──こちら「バンケルト6」、集合的無意識とのアクセスを開始!』


『──こちら「バンケルト7」、集合的無意識とのアクセスを開始!』


『──こちら「バンケルト8」、集合的無意識とのアクセスを開始!』


『──こちら「バンケルト9」、集合的無意識とのアクセスを開始!』


『──こちら「バンケルト10」、集合的無意識とのアクセスを開始!』


『──こちら「バンケルト11」、集合的無意識とのアクセスを開始!』


『──こちら「バンケルト12」、集合的無意識とのアクセスを開始!』


『──こちら「バンケルト13」、集合的無意識とのアクセスを開始!』




「きゃああああああああああああああっ⁉」




 ──突然、摩天楼に響き渡る、絹を引き裂くかのような女性の悲鳴。


 それも、そのはずです。




 何と例の魔族そのままな金髪碧眼の少女たちが、何やらつぶやくと同時に、彼女たちの周囲の空気の粒子が実体化して、巨大で禍々しい砲門へと、変化メタモルフォーゼしたのですから。




『『『──集合的無意識より、駆逐艦デストロイモードの兵装情報のインストール完了! ネーデルラント王国海軍所属、アドミラーレン級駆逐艦「バンケルト」、主砲発射用意!!!』』』 



 そして、人の心というものを忘れ果てて、退廃の限りを尽くしていた背徳の都市まちに対して、『神の怒りの裁き』が始まったのでした。

※あくまでもこの作品は、リヒャルト=ワグナーのオペラと、その題材となった『フライング・ダッチマン』伝承とに基づいた、完全なるフィクションであって、実在の人物や国家やその他諸々とは、まったく関係ございません。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ