第13話、【番外編】『ナ○スは嫌いなのです!』(変更点解説編)
ヤマト2020「……ええと、読者の皆様には大変申し訳ございませんが、【前編】を公開して以来長らく放置しておりました【番外編】の、『自分の祖国の悪口を言い出すやつは、必ず他の国の悪口も言い出す』については、諸般の都合により、制作を取り止めにさせていただきたいかと存じます」
鉄血宰相「えー、ちょっと、結局私の登場シーンは、無しなの⁉」
ヤマト2020「──『鉄血宰相』こと、ドイツ第三帝国海軍ビスマルク級戦艦ネームシップの、『ビスマルク』さん?」
鉄血宰相「な、何よ、『ヤマト2020』こと、大日本帝国海軍所属大和型戦艦1番艦の、『大和』ちゃん?」
ヤマト2020「本日早朝から話題騒然の、某ライプツィヒのサッカースタジアムの件を知っていて、そのような不満を口にすることができるのかしら?」
鉄血宰相「──誠に、申し訳ございませんでしたああああああ!!!」
ヤマト2020「……ったく、本作の作者は、これまで各種の自作において散々述べてきた通り、根っからの『親独派』であるけれど、さすがに今回の件に関しては、怒り心頭のようよ?」
鉄血宰相「か、返す言葉も、ございません」
ヤマト2020「いやあ、さすがは、『ハイル・ヒットラー』な歴史上最悪の独裁国家にして、『ホロコースト』のお国柄!」
鉄血宰相「……え、いや、本作の作者は、ホロコーストに関しては、むしろ懐疑的であったのでは?」
ヤマト2020「今朝方、確信したそうです、『ホロコーストは、実在した』と」
鉄血宰相「──うぐっ」
ヤマト2020「確かに現下の、『コロナウィルス』の感染拡大は、ゆゆしき事態かと思いますが、人間というものは、追いつめられた時ほど、『本性』を現すものですなあ」
鉄血宰相「──うぐぐっ」
ヤマト2020「それに引き換え、かつての大日本帝国は、戦時下という狂乱の時代にあっても、『命のビザ』によって多数のユダヤ人を救うといった、歴史的に見ても類い稀なる、人道主義っぷり!」
鉄血宰相「──うぐぐぐっ」
ヤマト2020「当時、経済的かつ軍事的に追いつめられていた、同じ枢軸国とはいえ、この違いって、やはり民族性の違いですかねえ? さすがは野蛮な『ゲルマン民族』、御先祖様の血は、争えませんなあ」
鉄血宰相「──もうやめてよ! 確かに現在の極右化まっしぐらの移民大国ドイツは、『移民大好き♡』経済界主導の現代日本の悪い見本だけど、この作品とは直接関係無いでしょうが? 変なイデオロギーを、創作物の中に持ち込まないでちょうだい!」
ヤマト2020「それが、大アリなんですよねえ」
鉄血宰相「え?」
ヤマト2020「そもそも今回の筋書きは、ドイツ第三帝国なんかよりも大英帝国のほうが、よほど横暴な人種差別国家であることを、ビスマルクとチャーチルという、時代を超えた二大宰相の直接対決によって描こうとしていたのに、ドイツが日本人に対して、あんなあからさまな人種差別行為をしてしまったんじゃ、作品の創りようが無いじゃないの⁉ ──何よ、サッカーの試合が始まった後で、日本人観客だけを問答無用に追い出すなんて! 完全に『犬猫扱い』じゃないの⁉」
鉄血宰相「あ……」
ヤマト2020「ほんと、こっちは、いい迷惑よ!」
鉄血宰相「ご、ごめんなさい! ごめんなさい! ごめんなさい! 本当に、申し訳ございませんでした!」
ヤマト2020「ふん、別にあなたに謝られても、何の意味も無いわよ。本当に悪いと思っていたら、あの旧東独育ちの共産主義首相を引っ張り出して、土下座させなさい!」
鉄血宰相「い、いや、いくら何でも、そこまでは……」
ヤマト2020「あ、そう、落ち目の『EU』のリーダーごときが、メンバーが優良国ばかりで未知数の発展性を秘めた『21世紀の大東亜共栄圏』である、『TPP』の実質上のリーダー国に歯向かって、ただで済むと思っているの? 経済不況と移民問題で疲弊している時に、コロナショックで止めを刺されて経済破綻しても、何の援助もせずに見殺しにするから、そのつもりでねえ♫」
鉄血宰相「そ、そんな!」
ヤマト2020「それにしてもイギリスも、まったくいいタイミングでEUを脱退したものよねえ。TPPには、カナダやオーストラリアやニュージーランドやシンガポールといった、かつての大英帝国の構成国家も多いことだし、いつでも大歓迎よ。何ならいっそのこと、『日英同盟』の復活すらも、アリだったりしてね☆」
鉄血宰相「……た、確かに、まるで、大東亜共栄圏と大英帝国との、『合体的復活』じゃないの⁉ 下手すると、世界最大の経済圏にもなりかねないのでは⁉」
ヤマト2020「まあ、イギリスとしては、中国との更に緊密なる経済関係の構築も視野に入れているんでしょうけど、その場合においても、日本が何らかの形でかんでくるのは、至極当然の話よねえ」
鉄血宰相「……えっ、むしろEUのほうが、イギリスに見捨てられていたわけ? もしかしてドイツって、詰んでいる?」
ヤマト2020「何を今更、むしろすでに経済的閉塞感が国内に蔓延しているからこそ、特に貧困層が多い旧東ドイツ地域において、栄えあるw『国家社会主義ドイツ労働者党』に勝るとも劣らない、国粋主義と他民族排斥が、蔓延り始めているんじゃないの? 今回のコロナ騒動によって、本格的な『世界恐慌』なんかが引き起こされた日には、文字通りに『かつての二の舞』になるかも知れないわねえ?」
鉄血宰相「ど、どうしたら、本当に、どうしたらいいの⁉」
ヤマト2020「だから言ったでしょう? あなたたち『偉大なるアーリア民族』から見たら『劣等種』に過ぎない、日本人様の慈悲にすがりたかったら、首相を始めとして、土下座して謝りなさいと」
鉄血宰相「た、確かに、もうそれ以外は、無いかも! ライプツィヒの能無し体育会系のサッカー野郎どもときたら、何てことをしでかしやがったんだ⁉」
ヤマト2020「そりゃあ、ライプツィヒは、旧東ドイツ地域ですものねえ。頭が足りない貧乏人のくせに、オワコンの共産主義なんぞにかぶれているから、自分たちのイデオロギーに反する人種は、粛正してしまうのが当然だと思い込んでいるのよ」
鉄血宰相「……怖い、この作品の作者が、心底怖い。ほんのこの前までは、ドイツのことを全面的に擁護していたのに、一度『敵』と見なした途端、すべての情報をいかにも論理的に『加工』することによって、さも持論がすべて正しいように誘導してしまえるなんて⁉」
ヤマト2020「ドイツは、けして敵に回してはならない者を、敵に回したってことよ。それで無くともドイツには、『人種差別』については覆すことのできない、『悪しき前例』を作ってしまっているのですからね」
鉄血宰相「ならばこそ、現在のような非常事態においては、より慎重に事に当たらねばならなかったと言うことか……ッ」
ヤマト2020「はっきり言って、今の日本には、アメリカや東アジア諸国を筆頭に、TTP参加国や親日国であるイラン等の産油国との交易さえあれば、経済は十分に成り立つのだし、ヨーロッパなんて、今日にでも滅亡したって、別に構わないものねえ」
鉄血宰相「なっ⁉」
ヤマト2020「あのね、人類というものは、『しぶとい』の。何せ、あの大戦争すら乗り越えて、更に経済的に大発展したくらいなのですからねえ。確かに今回のコロナ問題は、世界的にも未曾有の危機だけど、人類は絶対に屈したりしないわ。もちろんそれは、日本だって同様よ。さすがに一時的には、国力が大幅に落ちるかも知れないけど、絶対に『不死鳥』のごとく、再び甦ってみせるわ。──そう、あの戦後の荒廃した国土を、見事に立て直したようにね。それゆえに、この絶望的状況においてこそ、国家や民族は『試される』のよ。このような全人類が協力し合わなければならない時に、他者を差別したり争おうとしたりする、国家や民族は、人類が再び繁栄を取り戻した世界においては、どこにも居場所は無いでしょうね」
鉄血宰相「た、たかが、サッカーの問題かと思っていたのに、そんな大それたことをしでかしていたのか、我が国民は⁉」
ヤマト2020「つうか、『人として、けしてやっていはいけないこと』を、『最悪のタイミング』で、やってしまったわけよ」
鉄血宰相「──我々ドイツ人は、一体どうしたらいいの⁉」
ヤマト2020「さあ、それを考えるのは、ドイツ人自身じゃないのお? また性懲りもなく、他人種排斥に走ろうが、いっそのこと他国を侵略しようが、勝手にすればあ? 言っとくけど、今回の騒動次第で本当に世界恐慌が再来したら、その可能性は大いにあるんだしね。──もちろんそれは、日本においても同様で、またしても他の諸国の信頼を失うようなことをしようものなら、まさしく今回のドイツ同様に、もう二度と誰からも信用されなくなるのだから、為政者を始めとして国民一人一人が、厳に肝に銘じておくべきなの」




