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ミニュイの祭日  作者: 月岡夜宵
前章 星降る夜(ニュイ・エトワレ)

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さよならバカンスの記憶2

 次は、鎧川での魚釣り。


 僕はカレンとリュカ様のふたりに爆笑されてしまったのだが、川の中に意気揚揚と糸を垂らした。が、なにもいそうにない澄んだ川の中に糸を垂らすと彼らがそろって「ルナは天然」というニュアンスでおちょくってきたのだ。僕は憤慨したが、ふたりにはけらけら笑いながら逃げられてしまった。


 魚釣り、お貴族様なのに様になっているリュカ様よりすごいのがリュートだった。彼は異様に集中し、特技を発揮したのだ。魚にすらバレない疑似餌がうまく、大物を獲ってしまった。いつもは冴えないそばかす顔のリュートだが、意外な器用さを発揮して、慎重に魚釣りを継続し、三匹も釣果をあげた。


 ところで強引に網を振っては虫取りを楽しんでいたたくましいカレンはといえば、魚釣りはどうにもお気に召さないないようで、成果は0匹。にぎやかな声の彼女はじっとしているのが我慢ならず、かからない魚相手にも文句を言いまくっていた。

 ただし焼き上がった魚への食いつきは誰より早かった。

 餌に食いつくのが魚より早いんじゃないか、なんてリュカ様のからかいにもワイルドな食べっぷりで返していた。

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