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第204話 琥珀の洞窟2

 9階層を終え、10階層の琥珀階層に入る。しばらくして、ギャオー!と云う雄叫びにビックリして眼を凝らして見ると、アンデッドのアースドラゴンが琥珀の壁から出て来ようとしていた。

 ディアナは、某ハリウッド映画のシーンを思い出して、吹き出した。  


 「拘束するから、後よろしく〜」


 ジンとキースの2人がかりで、約10分で戦闘が終了した。


 「たかだか10階層でドラゴンが出て来るとは…」

 「ホントそれ!この先は、どうなってるんだか」


 10階層で5体のアンデッドアースドラゴンを倒し、ギルドに報告を入れた。

 11階層からは、オークやオーガの上位種が出現するようになった。


 「通常階層は、オークとオーガだけのようね?」

 「そうですね。気をつけるべきなのは、琥珀階層のみと云う事になりますか…」

 「ジン、以前と比べてどう?」

 「上位種が出現するなら、B級ダンジョン扱いしてもいいかと思います。琥珀階層だけでもA級認定してもいい位」


 その事もギルドに報告をして、階層を重ね15階層にやってきた。ギャオー!と云う雄叫びと共に、琥珀の壁からアンデッドのワイバーンが20匹飛び出して来た。


 「キース半分お願い!」

 「はい!」

 「残りは重力魔法で叩き落とすから、ジン行っちゃって!」

 「了解しました」


 20分後。


 「琥珀階層って、ほぼボス級じゃない?」

 「えぇ、私もそう感じました。最終階層が怖いですね」

 「僕は少し麻痺してきました」

 「ん?」

 「ディアナ様といるせいでしょうか?強い魔獣を前にしても、恐怖心を感じなくなったというか、冷静になれるというか…」

 「慣れたのだと思いましょ?」


 報告の為ギルドカウンターに立ち寄ると、沙織チームとかちあった。だが、その中にロイズが居らず、ミハイルが加わっていた。


 「あら?ロイズはどうしたの?」

 「それが…」

 「やぁ、沙織が歩くだけでアンデッドが倒れるってのを見たくて、ちょっと代わってもらった」


 悪気が全く無い様子のミハイルに、キースとジンが声を張り上げた。


 「「ズルいです!私達も見たいのに!!」」

 「沙織にモテ期が…」


 しばらくすると、アンジェリークとマブロスオルキスが一緒にやってきた。


 「面白かった〜!歩くだけで、アンデッドのアースドラゴンが消えていくのよ〜!」

 「リタさん…あんたらもかい…」


 沙織がクレメンスに近寄り話しかけた。


 「クレメンスさんは、アンデッドのアースドラゴンを倒せるんですね?私は、弱体化させただけでした」

 「や、あれだけでも大したもんだと思うぞ。ほぼ麻痺状態に近かった」


 ミハイルが言う。 

 

 「私は、聖騎士のレベルも魔法も剣技も完遂してますからね。アースドラゴン程度なら…」

 「私も、そうなれますか?」

 「なれますよ。光・回復・浄化魔法が完遂すると、3つが統合して『聖』と云うひとつの魔法属性になり、聖属性の魔法を使えるようになります。聖属性魔法が完遂すると、また特別な大魔法を覚えます」

 「そうでしたか。熟練度の割に魔術レベルが低い事が気になっていたのですが、まだ先があったんだ…」


 沙織は疑問に思う事やレベル上げのコツをクレメンスに教えてもらっているようだ。

 そうしている内に全員が揃ってしまったので、少し早いが宿泊する事にした。

 大浴場で湯船に浸かり疲れを癒やし、一旦部屋に戻った所でディアナはうとうとし始めた。


 「ディアナ、寝るんだったらベッドに行きなさいよ」

 「う…ん…」


 ベアトリーチェに引きずられ、ベッドまで移動して布団に潜り込んだ。  



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