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第196話 ウルフズブルグ7

 「ディアナ?」

 

 メンバーが外に出るための転移魔法陣に向かう中、ディアナだけがその場に留まった。


 「後から来るパーティの為に、戻ってギルドに報告するよ。踏破にちょっと心配なパーティもあるし、マジックバッグ持ってないチームもあるし」


 ベアトリーチェはくすっと笑った。


 「解ったわ。踏破手続きをして、街の宿屋で待ってる。詳細は、メールするわ」


 ベアトリーチェ達は、転移魔法陣に消えて行った。

 ディアナは踵を返し階段を登った。

 ギルドで最終階層が40階で、フェンリル2頭とレッドドラゴン2体である事を報告した。

 他のパーティの進捗を尋ねると、次に来るのは現在34階層を攻略中のアンジェリークとなるだろう。

 それ迄の間、最低でも1回はレッドドラゴンを倒しておきたい。正確には、ホテル維持の為のドラゴンの魔石を回収したいのだ。

 40階層に降り立った。

 ディアナがソロで挑んで20分、フェンリルとレッドドラゴンを回収した。

 そして、40階層の大広間位に拡張したウエストバッグ型のマジックバッグを4つ作って、ホテルのロビーで他のパーティを待った。

 2時間程経過した頃、ベアトリーチェから近隣の村にある宿屋を貸し切りにしたというメールが入った。

 それから程なくして、アンジェリークのメンバーが到着した。


 「40階層が最終階層で、ラスボスはフェンリル2頭とレッドドラゴン2頭だって?」

 「私達に倒せるのかしら?」


 アンジェリークのメンバー達は、少し震えていた。


 「私が支援します」


 ディアナは言った。

 

 「その為に残ったのかい?」

 「えぇ。おまけに、ラスボスの死体もお宝なので、これを…」


 ディアナは、時間経過無しのウエストバッグ型のマジックバッグをリタに手渡した。

 

 「そのマジックバッグも倒すフェンリルやドラゴンも、あなた達のものです」

 

 ディアナの言葉を聞いたリタは、伏し目がちにくすりと笑った。


 「じゃあ、行こうかね!」


 ディアナの支援があったおかげか、30分程の戦闘で3回目の踏破を終えた。

 ベアトリーチェが宿を貸し切りにしているので、そこを目指して欲しい事を伝えた。


 「ディアナ様、また後で」


 アンジェリークのメンバーは転移魔法陣の中に消えた。 

 次に最終階層に挑んだのは、ルイスが率いるチームだった。念の為にディアナも支援に参加したが、全く必要が無い状態だった。

 続いてミハイルが率いるチームも同様にディアナの支援など必要とはしなかったが、「俺もディアナと一緒にマブロスオルキスに参戦する」とミハイルが言い出した。


 「ミハイル兄さん?」

 「聖騎士の戦いなど滅多に見られるものじゃ無いし、聖剣や盾がどうなるのか見たいしな」


 どうやら、目的は同じ様である。


 「あの聖剣を手に入れたのは、いつどこでだ?」


 ミハイルに尋ねられた。


 「グラディウス領内のダンジョンで、ガーゴイルを倒した時。たしか、半年位は前だったと思う」

 「ネイサンを潰したあたりか?」

 「ん〜?そのちょっと前かな…」

 「じゃあ、シャーメンはもっと前から勇者召喚の準備をしていたと言う事か…」

 「兄さん、何か知ってるの?」

 「昔からの言い伝えがあるんだよ…」

 

 「「世界に厄災が訪れる時、光に包まれた三種の神器が現れる…」」


 ミハイルとディアナは、振り返った。 


 「その神器を手にした者の縁者が勇者となり、厄災から世界を救うだろう」

 「クレメンスさん!」



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