表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
193/270

第193話 結界師

 「第一王女様が夢に介入してシャーメンからの脱出を呼びかけるとお約束なさいました」

 「お姉様が!?」

 「はい。勇者として使い物になるまでに、半年から一年はかかるだろうから、この地のスタンピードを抑えた後、皆様に王城迄戻って欲しいと、ガイウス殿よりのご伝言です」

 「解りました。貴方方は、この後…」

 「スタンピードを抑える為に、この地のダンジョンを巡るつもりです。教皇様からの許可も得ています」


 ディアナは頷き、話をウルフズブルグダンジョンの攻略に移した。


 「現在、私達は37階層を終えた段階です」


 36階層に足を踏み入れた際に受けた強烈な魔法攻撃、戦闘回数、魔獣の数から見て、おそらく40階層では済まないのでは無いかと予測している事を説明した。

 また、37階層で闇魔法の攻撃を受けた事などから見ても、『結界が張れなければ、36階層以降には進めない』と説明した。


 「そこで、『結界師』と云うメンバーを持っているアンジェリークとミハイル兄さんに聞きたいのだけど、そもそも『結界師』って何?どの位の結界が張れるの?」

 「あ〜、結界師ってのは、文字通り結界を張る事に特化した…」

 「ミハイル兄さん、誤魔化さないで!」

 「うっ!」

 「ディアナ様、結界師とは時空魔法を使える魔族の事ですよ」


 アンジェリークのリーダー、リタが答えた。


 「結界を張ったり、転移したりする時空魔法は魔族特有の魔法。人族の多くは魔族を恐れているでしょ?だから、大っぴらに出来なくて『結界師』と呼んでいるんですよ」

 「なるほど…」

 「ディアナ様は、魔族に対して偏見があったりはしないのですか?」


 おそらく彼女が件の結界師なのだろう、アンジェリークのヴェロニカがおずおずと聞いてきた。


 「無いよ。アーダルベルト陛下なんて、めちゃめちゃカッコイイと思ってるし!」

 「そう、それ!イケメンの上に紳士的だよね〜」

 「わかります〜私も大ファンです!」


 ディアナとベアトリーチェ、ヴェロニカが盛り上がった。


 「嘆かわしい…嫁入前の娘が…」


 クレメンスが眉間にシワを寄せながら言った。


 「お、おいやめとけ…」


 ルイスがクレメンスの腕を引っ張るが、時既に遅し。ベアトリーチェとヴェロニカはキッ!と振り返り、クレメンスに向かって怒り出した。


 「「あんた達のようなむさい男には無い色気があるのよ!黙ってて!」」


 クレメンスは、ベアトリーチェとヴェロニカから散々に暴言を吐かれ続けている。


 「だから、やめておけと…」

 「だな。女に逆らっちゃいかん。後が大変なんだ…」


 ミハイルとルイスの言葉に、男性陣はうんうんと頷いた。


 「で、どの位の結界が張れるの?」

 「スタンピードと聞いたからな、俺達の結界師は対物理・対魔法100%」

 「うちも対物理・対魔法100%」

 「それなら行ける!フェンリルは、私達が階段を降りきった所で衝撃を与えられる様に合わせて魔法を発動させてるから、階段を降りながら結界を張って欲しい」

 「なるほどな…」

 「私達の時は炎だった。黒焦げになるのは防げたけど、衝撃波は凄かった」

 「立っているのがやっとでしたね」


 ジンが頷きながら、そう表現した。


 「37階層では、闇魔法のドレインだった。体力や魔力を奪う魔法なのだけど、これも結界で防げた」

 「新しい階層に入るたびに結界が必要と云う事だな?」

 「ええ、そうです」

 「結界が張れない私達は、35階層でリタイアですね」


 ベアトリーチェ達から開放されたクレメンスがリタイア宣言をした。


 「いや、あなたにこれを使って欲しいの」


 ディアナは、インベントリから聖剣セットを取り出した。




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ