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第191話 ウルフズブルグ5

 「こんなんじゃ、後から来るパーティには無理よ!」

 「ねぇ、ベアトリーチェ」

 「何?」

 「後から来るパーティの情報開示請求って出来るのかな?」

 「ん?パーティ名と人数位なら、普通に開示してなかった?」

 「そう言えば、あったね」


 ディアナがギルドカウンターで尋ねてみると、パーティ構成までなら情報開示が出来ると言うので、リストにしてもらった。

 現在、ウルフズブルグのダンジョンを攻略中のパーティは、5つ。


 ・白い翼 B級パーティ

  剣士2人、攻撃系魔道士1人、回復系魔道士1人の4人構成。

  現在、20階層を攻略中。


 ・マブロスオルキス 特別チーム

  聖騎士1人、魔法剣士1人、回復・支援系魔道士2人の4人構成。

  現在、22階層を攻略中。


 ・アンジェリーク B級パーティ

  魔法剣士2人、結界師1人、回復・支援系魔道士1人の4人構成。

  現在、30階層を攻略中。


 ・クリエ・グラディウスA 特別チーム

  重装騎士1人、魔法剣士1人、攻撃系魔道士1人、回復・支援系魔道士1人、結界師1人の5人構成。

  現在、28階層を攻略中。


 ・クリエ・グラディウスB 特別チーム

  重装騎士1人、魔法剣士1人、攻撃系魔道士1人、回復・支援系魔道士1人、結界師1人の5人構成。

  現在、25階層を攻略中。


 「くくくっ!」

 「ディアナ?何笑ってんの?」

 「ミハイル兄さんが来てる…ぶふっ!」

 「盗賊団殲滅だけじゃ、暴れ足りなかったのかしら?期待を裏切らない人ね」

 「でも、助かった」


 カウンターで受け取った現在攻略中のパーティの構成表を広げて見せた。


 「なんか、口にするのもおぞましいパーティ名もあるわね?」

 「あははは!」


 ディアナは、笑い転げた。


 「マブロスオルキスがですか?」

 「沙織、やめて〜!あはは!」


 トーマスが顔を赤く染め、沙織にぼそっと告げた。


 「ここから南西にある国の言葉で『黒い睾丸』と言うのですよ…」

 「きゃっ!」


 沙織は顔を真っ赤にして座り込み、手で顔を覆った。


 「このリストによると、36階層以降に進めるのは、アンジェリークとクリエ・グラディウス家だけですね?」


 ジンが3箇所を指差した。


 「どの程度の結界が張れるかも心配なところですが…」

 「対物理・魔法防御100%でも、あの衝撃だったもんな…」

 「念の為、『結界が張れないと36階層以降には進めない』と云う事だけは伝えてもらおう」


 ギルドカウンターにその旨を報告した。

 食事休憩をとろうかと話し合っているところに、アンジェリークのメンバーがホテル内に入って来た。


 「もしかして、ディアナ様ですか?」

 「はい。ディアナ・グラディウスです。アンジェリークの皆様ですよね?お会いできて良かった。お伝えしたいことがありまして…」


 連れ立って食事に行くことにした。


 「ディアナ様は、今何階層ですか?」

 「37階層を終えた所です。ちなみに、36階層ではホワイトフェンリルがウルフ系魔獣を率いていて…」

 「ディアナ!その話、俺達にも聞かせろ」


 後ろからクリエ・グラディウス家の両チームがやって来た。


 「ミハイル兄さん、ルイス!丁度良かった」


 先に食事を済ませ、食堂のテーブルを借りて説明を始めようとした所に、ギルドの受け付け嬢がマブロスオルキスのメンバーを連れてやって来た。


 「ルクス正教会所属パーティのマブロスオルキスの皆さんが、ディアナ様にお話したい事があるとの事でしたので、こちらにお連れしました」



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