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第181話 殲滅作戦後

 「中には、投降した盗賊もいたようですね?」

 「小国群から逃げ出し、やむなく盗賊に…と云う人もいたでしょうからね。裁判で、やり直す機会が与えられれば良いのですが…」

 「ならば、王城での裁判がいいかもしれませんね?」


 魔導師団長が言った。


 「ミレーネ王妃の神の目のスキルで見極めてもらう方が?」

 「ええ。その辺りは、軍務卿と陛下で話し合いがあったかと思うのですが、ディアナ殿は何か聞かれてますか?」

 「いえ、私は何も…ゼノン殿下にお尋ねになってみてはいかがでしょう?」

 「そうですね。ちょっと話して来ます」


 その日の内に、捕縛された盗賊の全てが王都に移送された。

 やはり、裁判は王都で行われるようで、獣人族や魔人族の扱いに関しては、キリル王国のアーダルベルト国王とリベラ共和国の大統領が裁判に参加する事が決まっているらしい。

 そして、ここまで盗賊団を放置していたグラーツ領主への糾弾もあるだろうとの見解が軍務卿から示された。 


 「ディアナ、今日はこっちに泊まるの?」

 「うん。明日からダンジョンに潜る予定だけど」

 「「私も潜る!」」

 「いや、アンタ達学校が…」

 「2〜3日休んだって、どうと云うことは無いわよ」

 「や、大公様が心配なさるでしょ?帰りなさい」

 「ええ〜」

 「ゼノン、ベアトリーチェと沙織を説得して!」

 「…帰れ!」


 その一言で二人が収まる訳もなく、ゼノンは二人に畳み掛けられるように、「お兄様も一緒にダンジョンに潜りましょうよ!」と、押し倒されようとしていた。


 「駄目だ。裁判に参加しなければならない」

 「ならば、お兄様抜きで!」

 「はあ?もう、仕方ないなあ…」

 「殿下もベアトリーチェ様には、甘いなぁ…」


 ロイズに茶化され、周囲を笑わせた。

 何かあった時の為にと、沙織の携帯電話を大公妃ソフィアに預けて来たというので、グラーツ領に何日か滞在すると言う連絡を入れさせた。

 ゼノンも携帯電話を欲しがったので、インベントリから番号を割り振り済の1台を出し、完全に使える状態にして手渡した。そして、ベアトリーチェと沙織、ディアナとアーダルベルト、国王陛下の番号を登録した。


 「あ、ゼノンこれ使って」


 白に金色の星の印が入ったティアドロップ型の魔石を手渡した。


 「これは?」

 「転移の魔石。私がこれ迄に行った所が入ってる。そこにゼノンが過去に行った所と、これから行く所が追加される筈だから、よかったら使って」

 「ありがとう。いつも悪いな」

 

 そのやり取りを見ていたベアトリーチェも当然の様に欲しがった。


 「ベアトリーチェと沙織の分もあるよ」


 ゼノンの護衛たちにも手渡した。


 「転移するときに個人を思い浮かべると、その人の所に転移できる様にもなってるから」

 「えっ?それって、俺が愛おしい彼女とベッドインの最中に、ジンが飛んで来る事もあるってこと?」


 ロイズの質問が笑いの渦を巻き起こした。


 「愛おしい彼女の元に飛んだら、別の男とベッドインの最中ってこともあるかもよ?」


 ベアトリーチェの言葉が更に大爆笑を巻き起こす。ジンはロイズの頭を軽く叩く。


 「それは、お前に彼女がいれば…の話だろうが?」

 「あ、そこからなんだ?」

 

 沙織の素朴な問いかけに、ロイズが撃沈した。


 「沙織って、見た目に反して結構キツイだろ?」


 ゼノンが畳み掛ける様にこぼした。


 「ベアトリーチェ様と一緒にいるからじゃないですかね?」

 「なんですって?ロイズには、どうやら躾けが必要みたいね?」


 ベアトリーチェがミスリルスパイダーの鞭をインベントリから取り出し、しならせた。



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