第四話 その後の行動
ロッド「…くそ…なんだ…いてえ…」
レイン「…ロッド、大丈夫か」
ロッド「…レインか…大丈夫だ…」
サニー「ねえねえロッドォ!!核の巨人になったら中熱い!?ねえ教えて!!」
ロッド「え…?は、えっと…誰この人…」
ライズ「…色々研究してる人」
レイン「…サニー・ベルって人」
サニー「ねぇねぇ!!教えてよぉぉぉ!!!」
ロッド「…いや…別に熱くはないですけど…」
サニー「ならなら!!疲れる!?あと巨人化する時ってどんな感じなの!?痛い!?それとも楽!?」
ロッド「…あ、その事なんだけどさ、レイン」
レイン「…何だ?」
ロッド「巨人化する時、お前も不思議なところに飛ばされないか?」
レイン「…確かに、一瞬だけど飛ばされる」
サニー「…ちょっと待って、それはどこ?」
レイン「あえっと、森の中で」
ロッド「湖も見えるし、なんか女性一人が一人で水くみしてて…」
サニー「…リニッツィオ島、なのかな…?」
ロッド「リニッツィオ島…?」
サニー「…スぺランザ島北東部に位置する、未開の島の事」
サニー「一説によれば、そこから人間やら巨人が生まれたっていう噂がある…」
ケイル「…何だと」
カイル「…至急ロッドとレインを取調室へ搬送せよ」
カイル「これは、重要な機密情報になりかねない」
サニー「それよりも!!巨人化した時って痛い!?それとも楽!?」
レイン「…えっと…まあ少し痛いくらいですね…」
サニー「どのくらい!?」
レイン「チクっとした痛みとかですかね…?あの、針が少し刺さったときみたいな」
レイン「痛いと痒いの中間地点くらい」
サニー「ほえぇぇぇぇ!!!凄い凄い!!これは研究に…むふふ…」
???「ま、待て…!」
サニー「誰?今いいところなのに」
???「…私たちも…行く…」
レイン「…イザベル…アリー…」
スベラル「…何しに来たの」
レイン「スベラル!?おま、どこ行ってたんだよ!!」
スベラル「…今は関係ない」
イザベル「…俺たちも…一緒に行く…」
スベラル「ふざけないで、あの日私たちを恐怖の底に叩きつけといて」
アリー「そんなのわかってる…!!」
アリー「…あぁするしかなかった…」
イザベル「…俺らには…盗聴器が仕掛けられてる…」
アリー「…あそこで弱音を吐いたら…殺されてた…」
イザベル「…この喋っている間も…盗聴されてる…」
アリー「…この先長くないかもしれない…それなら…私たちがやった事の…ケジメをつけさせて…」
スベラル「…それでも」
アリー「…取り返しのつかないことをしたのは分かってる…!!」
アリー「…歴史に名を刻む最悪な事をした…人をたくさん殺して…あんたたちの生活も壊した…」
イザベル「…許してくれとは言わない…ただ…謝らせてくれ…」
アリー「…本当に…ごめんなさい…」
─…ふざけんなよ…
レイン「…ロッド…」
ロッド「…あの日…あの日…!!お前らのせいで…!!」
レイン「…そうだ…あの日お前らが門を壊したから…!!」
ロッド「殺されそうになった…?それでも決断したのはお前らだろ!!」
ロッド「殺されるなら逃げればいいだろ!!なんであの日…!!」
イザベル「仕方なかったんだ!!!」
イザベル「…いっつもいっつもフレイズ族の中で…俺らは期待の的だった…!!」
イザベル「…毎日毎日お前らならやれるって言われて…」
イザベル「…俺たちは…知らなかった…」
アリー「…ずっと…壁の外にいるのは…化け物がいるって…教わった…」
イザベル「…あるモノを体内に取り入れると…巨大な化け物になる…ってやつだ…」
イザベル「…でも…壁の外にいたのは…悪魔でも化け物でもない…俺たちと同じ…人間だった…」
イザベル「…俺らと同じ…ただ飯を食って…遊んで…怒られて…」
アリー「…何も知らなかった…ただの…子供たちだった…」
アリー「…ライズ…あんたがあの日…お守りくれたの…本当に…嬉しかった…」
イザベル「…あの時が…一番良かった…皆で飯食って…馬鹿して…怒られて…」
アリー「…それでもけたけた笑って…皆で丸まって寝て…アナベルの…寝相を見て…大爆笑して…」
イザベル「…これが…俺らの壊した日常の延長線上にあった…」
アリー「…もう…何が正解で何が間違いかも…分からない…」
ロッド「それでも!!」
イザベル「誰がこんな汚面自らつけにいくんだよ!!」
イザベル「俺らだって…!!普通に生活したかった!!」
イザベル「…でもな…周りがそうさせたんだよ…」
イザベル「…ずっとだ…兵士になる前から…血筋が血筋だから…きっとお前は…立派な兵士に…」
イザベル「…なれるって…」
アリー「…でも待ってたのは…同じ種族を殺す…ただの最低な事だった…」
イザベル「誰が英雄だ…誰が勇者だ…!!俺らがしたのは…悪魔のやるそれじゃねえか…!!」
イザベル「…本当に…誰か…俺たちを…本物の俺たちを…見つけてくれよ…」
アリー「…もう…殺されるのも…殺すのも…嫌だ…」
レイン「…イザベル…アリー…」
ルイス「…ちっ、うるせえ」
カイル「…君たちのしたことは、どれだけ弁明しようと、どれだけ言おうと変わらない」
カイル「君たちはイゾラ州を襲撃し、計50万人を殺害した計画の首謀者だ」
アリー「…分かってる…分かってるよ…」
レイン「…おい、イザベル」
イザベル「…何だ…」
レイン「…あの日、訓練場で教えてくれたよな」
レイン「…例えどれだけ血に濡れても、俺たちは仲間だって」
イザベル「…あぁ…」
レイン「…お前たちのした過去は変えられない…これからも、ずっと」
レイン「たとえ2000年経っても、5000年経っても」
レイン「お前たちは史上最悪の殺戮者になる」
イザベル「…っ」
レイン「…だがな、俺はまだ信じてるぜ」
イザベル「…ぇ…?」
レイン「お前らが、俺たちと一緒に戦ってくれる事をよ」
アリー「…レイン…」
レイン「…そんでさ、見つけようぜ」
─本物の、お前らを
この世界に悪魔も天使も関係ない
あるのは、ただの人間という生物だ
生活の環境によって、悪魔になり
生活の環境によって、天使になる
それは、環境が指し示すのみだ
君がどっちになるか、それはまだ誰にも分からない
次回 変えられない過去




