新薬エターナ
マティアスは慌ただしくやってきて、颯爽と帰っていた。
今日は泊まっていくのかと思いきや、少々残念?
もう疲れたな、さっさと寝ることにしよう。今日は泥のように寝れるに違いない……
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「レイダ!早く行かないと遅れるぞ?大丈夫かい?」
「ええ!今日は少し遅くなると思うの。申し訳ないけど軽い食べ物を準備しておいてもらえるかしら?」
「わかったよ。素敵な一日をダーリン!KISS KISS」唇を2回鳴らした。
さて、今日はメーティングが立て続けにあったはず。もしかしたら今日は政府から回答が来るはず。受信ボックスには100通以上ものメールを受信しており、その中でも政府からのメールはすぐに見つけることができた(なぜなら、とても堅苦しい件名だったから)
やっぱり受信してる!
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件名:新薬『エターナ』に関わる開発・製造および全情報の国家管理意向について
ペロイオネ製薬株式会社代表取締役社長および開発最高責任者 殿
本通達は、惑星ペロイオネの最高補償条約、および緊急事態統制令に基づき発令される、異議申し立てを一切を認めない絶対執行命令である。
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そう書き綴られていた。
要約すると、
1.新薬『エターナ』は複数の星外勢力(宇宙連合未承認の武装勢力・イエーゼス教団教区軍)に狙われておりペロイオネ政府はこの技術が星間でのパワーバランスを揺るがす危険技術であると認定。
2.これにより、ペロイオネ製薬からの特許出願件・販売権・製造権・宣伝活動の停止・開発データはペロイオネ政府へと移管する。
3.ペロイオネ製薬で管理するデータサーバー内にある『エターナ』に関連するバックアップデータは、政府査察官の立ち合いのもとで、指定の暗号ストレージへ隔離することとし、外部へ漏洩した場合は国家反逆罪・および安全破壊罪を適用し精神消去処分を行う。
4.部長以上の役員・開発チームは特別監視下におき行動制限・通信の傍受を実施する。また、口止め料として政府より5億クレジットの受け入れをすること。
今までの開発費を安く叩かれたわ。しかもこの件から手を引けと?!
皆に伝えなければ!
「シェーンさん、重役たちを集めてください!そして、全てのスケジュールはキャンセルしてください。役員達には当ミーティングを優先するようにお伝えしてください」
「はい、承知いたしました」
30分後に一同が招集され、絶望のあまり驚愕した。その場に泣き崩れるものもいた。人類の未来を救うために小さな企業にすぎないペロイオネ製薬が潰されそうになっていたからだ。
「この薬にどれだけの年月をかけてきたのか!それをたった5億だけで売れと!?」
「データ丸ごと召し上げられる!?」
「政府の言ってることは本当なのだろうか?」
「誰か国家上層部と話ができる人がいればいいのだが……」
「そうね!仲介ができるお知り合いはいらしゃいませんか?」
「誰かいるだろうか……」
少し沈黙が広がる。
長年温めてきた社運をかけたプロジェクトがようやく完成し、まさに日の目を見ようとしていたその矢先、巨大な政治の圧力によって消し去られ、見知らぬ誰かの手柄になってしまうのか。
データ根こそぎ持っていかれたら、元も子もない。
「とりあえず、このメールを送ってきた担当者とコンタクトを取って、状況を確認しましょうか。引き続き大臣クラスに仲介してくれる方を探してください」
一同、会議室から出て行き、初期メンバーから会社を盛り上げてきた同士とも言えるテレサが残った。
「レイダ。いつでも相談してね。私たちはいつだってあなたの仲間よ」そう言って彼女は私にハグをした。
「ありがとう……もうどうしたらいいの」会議の時は気丈にしていたけれど、彼女と二人になったら我慢していた感情が溢れ出てしまった。私は暫く彼女の胸を借りて号泣していた。
「レイダ。お願いだから、一人で抱え込まないで。私たちの会社よ。『エターナ』だけではないし、他の商品もある。人材もある。お願いこのペロイオネ製薬を諦めないで」
「わかった。ありがとうテレサ」
わかったと言ったものの、気分が上がらない。もう今日は帰りたいけど、あのメールに対しての返信をした。この件は明日にしよう。私には他のプロジェクトがあるのだから……
***
『エターナ』部には予め政府からの通達を伝えた。
予想通り、役員達と同じ反応だったが、彼らはプロジェクトを進めてくれていた当事者だ。もう心が痛い。気分を変えるように伝えるが、気休めにしかならない。データを政府に渡す準備をして今日は皆に帰ってもらうことにした
さて、もう帰宅するとしよう。疲れた……
***
「ダーリン、帰ったわよ。どこにいるの?」
「もう帰ってきたの?早いね!」
「いえ、エターナについて政府から販売ストップのお達しが来たのよ。詳しくは言えないけれど私はしばららく監視されることになる」
「なんだって??重大な問題だね……僕に何かできることがあればなんでも言ってくれ。ベッドで休むがいいよ」彼はそう言って私の額に優しくキスをした。
本当に疲れた。寝てる場合じゃないけれど、今日はもう何もしたくない。メールも見たくない。
電話は鳴りっぱなし……電話?
テレサからだった。「テレサ、どうしたの?」
「レイダ、重役の3名と研究員5名が辞表を出してきたわ」
「何かおかしいわね。まるでこうなることを知っていたかの様だわ。このタイミングで辞表だなんて変よ!」
「レイダ落ち着いて、去って行く人は引き止めても今持ち堪えたとて結局は辞めてしまうものよ。辞めたいのであれば好きにさせたらいい。あとメールの返信が来ているから後で見ておいてね」
「わかった……」もう散々だ。メールはどうせ今見たとしてもお達し条項を覆すことができないのだし、今はリラックスする必要がある。明日は明日の仕事がある……。
私はカウチの上で寝ていた。ブランケットだわ、アヌが掛けてくれていた。
彼がいなかったら、私はどうなっていただろう……
遠くのに見える彼の影にキスを送った。
「何?今キスした?」明るい声に救われる。
「見てないのに、なんでわかったの?」
「後ろに目がついているからだよーっなんてね!どうしたのハニー。こんなのところで寝てないで、暖かいお風呂を用意してるから、入っておいで」
私は、黙って頷き、バスタブにお気に入りのブレンドオイルを何種類も入れて湯船浸かった。私は果たして頑張れるっどうか。今までこんな体験したことないから乗り越える自信がない……
暫く瞑想をしていた。
そういえば、あれに裏コードを組み込んでいたんだわ。それも教えないといけないかしら。念の為悪用防止にロックを掛けているのよね。だからそれはつたえる必要はないわね。想定外のことはありえるからここでブロックしておかないと……。
「レイダ!眠りながら死んじゃうよ!だめだよ!」
「あ、ごめんごめん。今上がるからタオルとって欲しいな〜」
まだお腹の大きさは目立たないけど、裸になると少し膨らんでいることがわかる。
アヌはタオルで私を包んで、お姫様抱っこでベッドルームへ私を運んだ。
「お姫様、今日は何なりとお申し付けください。私目がご奉仕させていただきます。うふふ」彼はそう言ってそっとベッドに乗せてくれた、とても優しく。私の横に並び、顔に引っ付いている髪を顔のサイドへ振り分けて目をじっと来てきた。
「ねえ、僕の伝手で誰か探してみようか?政府の重鎮と知り合いだったら誰かいると思うんだ」
「うん……お願いします。」
「他に何かオーダーはございますか、お嬢様?例えば……こちらにキスなどいかがでしょうか」そう言って右乳房を大きくかぶりついた。キスって言ってたくせに。でも悪くない。
「こちらにも平等に」と言ってまた左乳房にかぶりついて啜っていた。
こんなに気持ちが落ち着かない時でも体は正直ね、体は反応してて彼を求めてしまう。彼の手が徐々にしたに向かい右足を持ち上げ、足先から内腿までを舐めたり、吸い付いてみたりして刺激をくれた。
内腿に届いたら、両足を広げて私の大切な部分を両手で優しく広げて舐め回していた。花びらの中心に指を入れながらクリトリスを啜ったり全体を優しく刺激をして、とても丁寧に蜜を出させた。
「アヌ……あなたってどうして私の好きなことをしているのかしら。あああん、はあ……」
「まだまだだよ。安心してまだ終わらない」そう言って入れていた指を出し、挿入してきた」
「赤ちゃんがいるから、優しくね」
「いつも優しいでしょ?ほら」確かに。彼のピストン運動が心地よくスポットに丁度いい当たりできてくれる。もう、アヌに任せよう……グ〜……。
「あれ??レイダ?寝てしまったの??」
「ごめん、アヌ。力が抜けてしまって眠くて……」そのまま朝5時まで熟睡していたようだ。ごめんねアヌ。暫くアヌの顔を見て愛おしく感じた。昨夜はごめんなさいね。
そそくさとバスルームへ。
さて、今日は何が起こるのか、会社に行くのが怖い……




