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京都に住んで和風ファンタジー(時には中華風)の取材などする日記  作者: 鷲生 智美


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頭が煮えてて、東大寺ミュージアムへ。

 暑いですね。

 体温近くか、それ以上に気温が上がりまくっている酷暑な日々。


 鷲生は恥も外聞もなくノースリーブの服を着て、炎天下は避けて過ごすようにしてますが。

 それでも鷲生の脳は厚さのせいで、かなりダメージを食らっているようです。


 いえね。

 昨日は本当は奈良国立博物館で「南都仏画―よみがえる奈良天平の美―」展(※1)を見てたハズなんですよ。

 奈良博とボストン美術館とが20年館温めてきた企画だそうで、かなりレベル高そうです。

 あの「平安仏画の優美な女王」東博所蔵の普賢菩薩像も登場です!(※2)


 先週末に始まり、月曜の祝日(海の日)までの3連休は混むだろうと思い、火曜に行きました。

 近鉄奈良駅から徒歩10分程度ですが、それでも暑い(しかも上り坂)なので、京都を早くに出て開館時刻の9:30分到着を目指しました。

 9時15分ごろに奈良に入り、涼しいというほどではなくとも、かなりマシな気温の中、奈良博へ。

 ……あれ? 人気がない?


『月曜が祝日で開館している=火曜日が休館日になっている』

 ↑

 すっかり忘れてましたぁあああ!


 今までもこのトラップに引っ掛かりそうになったことはあるんですが、寸前で気づいていたんですよ。

 やっぱり暑さで脳が煮えてるんですよね……。


 その前日の日曜日もひどくて。

 京都府立図書館に本を返しに行ったんですよ。

 地下鉄東西線で最寄りの東山駅で降りるところを、乗り過ごしまして。

 次の蹴上駅で降りたので良かったんですが。


 その帰り道。

 東山駅で、ちょうどホームに入ってきた西へ向かう「浜大津」にフラーっと乗り込んでしまいまして(鷲生の自宅と反対方向。っていうか、浜大津は滋賀県)。

 なんか違和感はあったんですが、御陵駅まで乗ってしまいましたw


 長いこと京都に住んでて府立図書館にもちょくちょく行きますが、この時ほど府立図書館を遠く感じた日はなかったですw


 さて。

 話を奈良博に戻しますと。


 休館中の奈良博を呆然と眺めた後、しょうがないのでテクテク近鉄奈良駅まで坂を下りかけました。

 ここで、「そういや、近くに東大寺ミュージアム(※3)があったはず」という事実を思い出しまして(東大寺と奈良博とは道路はさんで隣接してます)。


 鷲生が若いころにはこのミュージアムはなく、境内のあちこちにお祀りされていた仏像が、今はここの所蔵になってるんですよね。


 今まで奈良博まで来たらそこで体力と集中力を使い果たしてしまって、東大寺ミュージアムまで足を延ばしたことなかったんですよ。

 ちょうどエエわ、と気を取り直して館内へ。


 これを機に皆さんに申し上げておきたいのは、「常設展示に詳しくなりましょう」。


 特別展で見られないモノも多いと言えば多いですが、普段から常設展で見られるものもいっぱいあります。

 で。

 ガラスキなんですよ、たいていの常設展は。


 ええ、今回の東大寺ミュージアムもそう。私以外に数人いるかいないかw

 小さめの建物で展示品も多くはありませんが、その中の国宝率の高いこと!


「日光菩薩」「月光菩薩」はココにあります(もちろん国宝)。


「東大寺金堂鎮壇具」(国宝)の中の金銀荘大刀の陽剣・陰剣。

 ネーミングがファンタジー創作向けですねw。


「誕生釈迦仏立像及び灌仏盤」も国宝です。


 重要文化財ですが、「千手観音立像」も良かったです。


 鷲生も今までいろんな千手観音を目にしてきましたが、初めて「千手観音に納得がいった」という感じがします。


 やはり多臂というのは、見ているコチラも「おさまりが悪い」気がするというか……。


 六臂くらいなら、きれいに纏まっていれば「あ、美しいな」と思えますが(醍醐寺の如意輪観音が好きです)。

 どうしても、グロテスクか、とってつけた感はあるんですよね。


 千手観音が文字通り千手である例はあまりなく、42本であるケースが多いかと思います。

 そのうち2本は胸の前で合掌していて、のこり40本が、1本あたり25本分の働きをするので40×25=1000になる、と。


 ぶっきらぼうな作品だと、合掌する体の後ろにズラッとたくさんの棒が放射線状に並んでるだけということも。


 ですが、ここの千手観音像は、合掌以外の主要な手も実在感があって、またそれぞれがグッズを持ってて個性が感じられます。

 なんか、血肉の通った腕がついているという実感がありました。


 このミュージアムのメインという立ち位置のようなのですが、像の正面にガラスケースの継ぎ目があるのが(この像が良いだけに)残念。

 鷲生がこの記事を書くのに、この千手観音像を調べていたら、同じような感想をブログに書いていらっしゃる方もいました。


 まあ、ちょっと斜めから見れば気にならなかったので、よい鑑賞経験ができたと思います。


 これらの国宝・重文、よそに持ち出したら大規模特別展となり、会場に人が詰めかけるうえに、これらの前も黒山の人だかりとなるのは必至。

 こーんな、がらすきでかぶりつきでw見られるからホント常設展はありがたい!

 みなさまも日ごろから常設展で自分の見たいものをじっくり眺めておかれるといいですよ~。


*****


※1 奈良国立博物館 「南都仏画―よみがえる奈良天平の美―」公式サイト

https://nantobutsuga2026.exhibit.jp/


※2 2025年の大阪市立美術館の国宝展で見ました! 探訪記は下記です↓


大阪市立美術館「日本国宝展」で「普賢菩薩像」を見てしみじみしたお話

https://kakuyomu.jp/works/16817330661485429107/episodes/16818622175732587839


※3 東大寺ミュージアム

https://www.todaiji.or.jp/information/museum/


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