「シルクロードの商人語り」展に行ってきました!
大阪の国立民族学博物館で開催中の特別展 「シルクロードの商⼈(あきんど)語り ―サマルカンドの遺跡とユーラシア交流―」に行ってきました!
写真はnoteに投稿しています↓
https://note.com/eagle9052/n/n3b40a0a6b1c1
目玉展示は、ウズベキスタンのカフィル・カラ遺跡から発見された、女神ナナを中心に供物を捧げる人々や音楽隊が描かれた木彫板。
公式ウェブサイトによれば「6~8世紀頃のソグド人の文化や宗教観を今に伝える貴重な遺物」とのこと。
チラシでは、「画像のどこに注目すれば女神の形になるのか」が分かりづらかったのですが、展示会場には遺物から線で描き起こした図面も添えられていたので、よく分かりました!
ってか。
分かってみたら、本当に女神や供物、音楽を奏でる人々の描写がしっかり残っているではないですか!
これはとても凄い遺物だと思います!
鷲生は、中華ファンタジーを書く人に資料をご紹介するエッセイを投稿しており、そこでこの展覧会の紹介もしております(※1)。
その中で、この女神ナナの木彫板はこれまで「大英博物館」や「ルーブル美術館」で展示されてきたというエピソードをご紹介しました。
うん、これは確かに世界最高峰のミュージアムで展示されるべき品ですね!
シルクロードといえば、森安孝夫さんという偉い学者様がいらっしゃいまして。
その方がもう、「ソグド人」推しの強火担。
「世界史はソグド人が造ったのだ!」ということを熱く、熱く語っておられる先生でした(お元気かと思っておりましたが、2024年に亡くなられたのだとか。全く面識ないのに、なんか寂しいです……)。
その森安教授の著作などでソグド人の存在はよく分かりましたが、一方で具体的なモノに触れることが少なく(中国での胡人俑とかはよく見ますが)、具体像が得られにくいのもまた事実。
今回の女神ナナの木彫板で、かなりヴィヴィッドなイメージが湧いたような気がします。
そばには発掘の様子を伝える映像もありました。
遺跡も大きくて、大きなビルディングのような建築があり、その中に王宮や貴族の住宅地があり、いくつかに分かれた部屋の一つが女神ナナを祀る宗教的な空間であったようです。
地面から丁寧に木彫板を取り出す様子が印象的でした(これ、うっかり割ったりしたら世界史上の大損失ですからね……)。
もちろんこの木彫板以外にも、ソグド人の痕跡を示す遺物が多数展示されています。
カフィル・カラ遺跡では、封泥がたくさん見つかっており、多数の展示があります。
その多彩なデザインについても、わかりやすく「これは◯◯の絵ですよ」と解説がありましたので、楽しく見させていただきましたw
封泥が多い一方で、あまり印章はないようで、このカフィル・カラから荷物に封をして発送することはあまりなかったということなんでしょうかね?
金属器もありました。
昨年の夏に奈良博で見た(※2)、天理大学附属天理参考館の収蔵品です。
長細い、お花の形のお皿の花弁の裏に女神像があしらわれている品で、奈良博の展示の中でも印象に残っていました。再会できてうれしいですw
また、ソグド文字に関する展示コーナーもありました。
中には、十字架の模様も記入されたものも。
鷲生の昔の作品で、西域の女商人が主人公のものがありますが、西域(ソグド人がモデル)ではアルファベット=表音文字を使うって設定盛り込んでますよ(※3)。
その他、日本の他のミュージアムからも、布(連珠文があったり、経錦だったり)、貨幣、楽器などなどの展示がありました。
壁画やレリーフもあって、写真を撮ったはずなんですが、カメラのバッテリーが切れていたのか思ったより残っていない……。
うーむ。これはもう一度行けという神様の思し召しでしょうか……。
この大阪の国立民族学博物館には国内からも多数のミュージアムが協力しています。
そのうち、龍谷ミュージアムは京都市内にあって何度も行っているのでお馴染みですし、山梨にある平山郁夫シルクロード美術館も行ったことがあります。
天理大学附属天理参考館には行ったことがありませんが、上述のとおり、ここのコレクションが山程あった奈良博の展覧会には行ったことがあります。
そんな中。全く知らないノーマークのミュージアムを発見。
「浜名梱包輸送シルクロード・ミュージアム」(※4)
名前から察するに、輸送関連の企業が、古代の輸送路シルクロード関連のミュージアムを創設されたということでしょうか。
また機会を見つけて足を運んでみたいです。
2階に上がると、展示内容が近代の初めくらいの暮らしにまつわるものになります。
森薫さんの『乙嫁語り』の世界です!
この特別展、森薫さんも協力していらっしゃるようで、素敵なキャラがあちこちに登場しています。
私もこの漫画の大ファンなので楽しかったです!
展示の中には嫁入り支度のために刺繡に励むというものがあり……ああ、パリヤさんw
展示の終わりの方には、ラクダの毛で編んだ靴下とか触れるようになっていました。
意外と、そんなにゴワゴワでもなく、肌触りが良かったです。
出口付近には、ウズベキスタンの衣装を羽織って記念撮影できるコーナーが!
鷲生はこーゆーの大好きですからw
駆け寄って一番派手なのを手に取って、友人に撮影してもらいましたw
その後、民族学博物館のレストランで昼食を取りました。
この特別展に合わせ、ウズベキスタン料理が提供されています。
私と友人とがそれぞれ「プロフ」と「ラグマン」のセットを注文し、シェアしました。
サモサも食べる予定だったんですが、売り切れてしまっていて残念。
プロフもラグマンもエキゾチックで優しく、とーっても美味しかったです。
特別展での期間限定だけでなく、年中出してもイイと思います。
いやー、シルクロードを満喫できる、とっても興味深く面白い展覧会でした!
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※1
中華ファンタジー・中華後宮モノを書きたい人への資料をご紹介!
https://kakuyomu.jp/works/16817139556995512679
展覧会「シルクロードの商人語り」のお知らせ。https://kakuyomu.jp/works/16817139556995512679/episodes/822139845570962006
※2 東奔西走過去未来・この世とあの世を一巡り・プチ万博な「世界探検の旅―美と驚異の遺産―」@奈良国立博物館
https://kakuyomu.jp/works/16817330661485429107/episodes/16818792438199188495
※3 後宮出入りの女商人 四神国の妃と消えた護符
https://kakuyomu.jp/works/16817330658675837815
※4 浜名梱包輸送 シルクロード・ミュージアム
https://www.silkroadmuseum.org/




