Love on one side.
1時間目のチャイムが鳴った。
教室のドアが開き、加地先生が入ってきた。
「皆さん、おはようございます。私は今日からこのクラスの英語を1年間担当する加地博樹といいます」
「宜しくお願いします」「よろしくー」
などと様々な声がとんだ。
先生は私を見つけるなり、目で何かの合図をした。
一体、あの合図は何なのか?
不思議で授業どろこではなかった。
「じゃあ今日は初めの授業なので皆の自己紹介を英語でやってもらおうと思います」
「えー英語?」「嫌だよー」
「簡単でいいからやってもらいますよ」
みんな物々と言いながらも自己紹介は始まった。
ついに私の番がやってきた。
「では次に倉田さん、お願いします」
何故か先生は満面の笑みだ。
何なんだ!何なんだ!あの笑みは!
「My name is Miki Kurata.I'm 14 years old.I like music,Hollywood star.Nice to meet you.」
「Well done.」
「Thank you so much.」
簡単ではあるが自己紹介は終わった。
私で最後だったため紹介が終わった直後に終わりのチャイムが鳴った。
「では、今日はここまで。じゃあ日直さん、号令お願い」
「気を付け、礼」
「ありがとうございました」
「ありがとうございました」
私は直ぐに先生がいる教卓へ入って行った。
「加地先生、ちょっといいですか?」
私は先生を廊下へと連れて行った。
「えっ?なになに?」
「さっきの合図なんですか?」
「さっきの目の合図?」
「そうです」
「あれは倉田さんが喜ぶかなー?って思ってやってみたの」
「まあ正直言うと・・・嬉しかったですけど」
「そうか?良かった」
「でもどうして私は喜ぶと思ったんですか?」
「それはあることがきっかけだよ」
「あること・・・ですか?」
「そのうち分かるさ」
「えー何ですか?教えてくださいよ」
「またねー」
先生と話していたら次の授業の1分前になっていた。
先生は走って職員室へ向かった。
私も走って教室へ入り、席に着いた。
でもさっきの「あること」とは何なのか?
不思議でたまらなかった。




