↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
38/48

第38話:影の評議会と鉄の巨獣

場所:フロンティエラとサンダーランドの国境 悪魔領土の主要要塞


国境地帯のギザギザした山頂のはるか上、難攻不落の嵐の雲の中に隠れて、魔王軍の主要要塞が座していた。その最深部の聖域の中では、黒曜石から彫られた巨大な円形の机が戦術室の中央を支配していた。部屋は、高いアーチ型の窓を通して差し込む冷たく突き刺すような月明かりの光を除いては照明がなく、大陸で最も恐ろしい存在たちの顔を照らし出していた。


彼らは六人の悪魔将軍、魔王軍の紛れもない頂点捕食者たちだった。


部屋の中の沈黙は息苦しく、潜在的な殺意とかろうじて抑えられた競争心で濃厚だった。突然、静寂は激しく打ち砕かれた。


バンッ!


マラコール卿――鉄壁――は、その巨大な籠手をはめた拳を黒曜石の机に叩きつけた。衝撃は魔法の石に蜘蛛の巣状のひび割れを広げた。マラコールはそびえ立つ筋肉質の悪魔で、完全に棘のある血のように赤い板金鎧を着ていた。彼は悪魔界の古代の誇り高き戦士の伝統を代表し、生の圧倒的な武術の力の存在だった。


「もう一度問う」マラコールは怒鳴った。その声は二つの碾き臼が擦れ合うようだった。彼は巨大な装甲の指でテーブルの向こう側を指さした。「なぜこの人間が我々の評議会に座っている? 彼は我々の血を共有していない。我々の性質を共有していない。彼は脆弱で儚い人間に過ぎない!」


猛り狂う巨獣の向かいに座っていたのは、ヴェイン将軍だった。きちんとした完璧な軍服を着て、ヴェインはその爆発に瞬きさえしなかった。彼は人間だったが、その目は部屋の中のいかなる悪魔にも匹敵する冷たく計算高い闇を宿していた。


「もう忘れたのか、マラコール卿?」ヴェインは答えた。その声は危険なほど柔らかく、完全に均一だった。「私の人間の知性と軍事戦略が、あなたの悪魔の軍隊をわずか数ヶ月で西方の人間帝国を征服させたのだ。あなたが兵士たちを彼らの要塞化された壁に盲目的にぶつけている間、私は彼らを飢えさせ、補給線を断った。あなたがこの要塞に座っているのは、私がここへ導く地図を描いたからだ」


マラコールの目は、その兜の後ろで鍛冶場の火のように燃えた。「私を試すな、人間。お前が息を吸う前に、お前の頭蓋骨を粉砕できる」


「試してみればいい」ヴェインは述べ、椅子にもたれかかって、ひるまなかった。


部屋の雰囲気は指数関数的に濃密になり、彼らの対立する殺意の純粋な圧力が空気そのものを押しつぶそうとしていた。


「う、うーん…皆さん? 喧嘩しないでくれませんか?」


甲高く、完全に場違いな声が緊張を破った。クリムゾン・スカーレット、最高位の深淵の死神が、仲裁するために立ち上がった。ゴシック様式のフリルのドレスを着て、彼女は繊細な人間の十代の少女のように見え、その恐ろしい称号とは鮮やかな対照をなしていた。


「私たちはチームのはずよ!」スカーレットは懇願し、必死に手を振った。その時、彼女の背中に縛り付けられた巨大な三メートルの呪われた鎌が振り回された。


ガシャン!


鎌の重い刃が机の端に引っかかり、三つの水晶のワイングラスを激しく吹き飛ばした。それらは石の床に大きな音を立てて粉々に砕け、濃い赤ワインをマラコールの磨かれたブーツに飛び散らせた。


スカーレットは凍りついた。深淵の死神の威圧的な力の波動は瞬時に消え去り、純粋なパニックに取って代わられた。彼女の目は文字通りコミカルな「><」の形に縮められた。


「あっ! ごめんなさい! わざとじゃないの!」スカーレットはきゅうきゅうと鳴き、マラコールとヴェインが彼女に恐ろしい統一された睨みを向ける中、顔の前で必死に手を振った。「戦争を宣言しないで! 私が掃除するから!」


戦闘外で最高位の死神が即座に不器用で恐怖した子供に退行するのを見て、ゼフィラ公爵夫人は暗いメロディアスな笑い声を漏らした。ゼフィラ――影織り手――は息をのむような蛇状のサキュバスの混血だった。彼女の下半身は変化する影へと続き、その目は魅了するような有毒な魅力を持っていた。


「おやおや…スカーレット」ゼフィラはからかい、その青白い手に顎を乗せて、その混沌を完全に楽しんだ。「私たちは世界的な戦争について話し合うはずであって、不器用な使用人のようにコップを割ることではないのよ。でも、あなたが這い回るのを見るのは非常に面白いわね」ゼフィラの目はヴェインにちらりと向けられ、人間の微細な表情を黙って分析し、彼がいつ彼らを裏切るかもしれないという正確な瞬間を永遠に計算していた。


パシッ。パシッ。


二つの鋭い耳をつんざくような叩く音が部屋に反響した。


全員が即座に沈黙した。


机の先頭に座っていたのは、ザロス――死霊術師のリッチ――だった。彼は浮遊する骸骨の悪夢で、ぼろぼろの虚空の紫のローブをまとっていた。暗い死霊のエネルギーが彼の空洞の眼窩から絶えず漏れていた。


「十分だ」ザロスは話した。その声は恐ろしい二重音の反響で、彼らの耳を迂回して直接彼らの心に語りかけるようだった。「些細な言い争いと人間的な感情で時間を無駄にしている。我々には単一の、壊滅的な危機がある」


シラス、優雅な霜で覆われたローブを着た女性のリッチは、ゆっくりと同意してうなずき、その輝く青い目を細めた。「ザロスの言う通りです。魔法の繋がりが…消えました」


「彼女の力の波動。彼女の存在。まさに我々の力の要」ザロスは続けた。その骨ばった指が机の端を握りしめた。「魔王が消え失せた。彼女をアウトランドダンジョンに結びつけていた魔法の共鳴は完全に断ち切られた」


評議会は陰鬱な沈黙に陥った。魔王ソフィアなしでは、彼らの魔力の貯蔵はやがて停滞するだろう。さらに悪いことに、人間の軍隊は悪魔の拡大の突然の停止を感じ取り、結集し始めていた。


「陛下の絶対的な権威なしでは、戦争の努力を適切に指揮することはできない」マラコールは唸り、その巨大な腕を組んだ。「大群は分裂するだろう」


「情報がある」ヴェインは滑らかに割って入り、封印された羊皮紙を外套から取り出した。「人間国家全体に張り巡らせた私のスパイ網が、トリトン港からの高度に機密指定された報告を傍受した。レディ・セラフィナ号――三年前にアウトランドの嵐で行方不明になったヴァイルブラッドの貴族の船――が奇跡的にサンダーランドに戻ってきた」


ゼフィラの目がわずかに見開かれた。「アウトランドから? 人間の船があの海域を生き延びることはない。もしかして…」


「もし陛下がダンジョンから脱出するためにそれを奪取したなら」シラスは結論付け、その魔法の力の波動が認識で燃え上がった。


「我々は直ちに観察者を人間の領土に派遣しなければならない」ザロスは宣言した。その二重音の声がガラス窓を震わせた。「魔王を発見し、その状態を確認しなければならない」


「私が行く!」クリムゾン・スカーレットは叫び、突然両手を机に叩きつけた。その不器用さは絶対的で燃えるような決意に取って代わられた。将軍たちの中で、スカーレットはソフィアに最も感情的に執着していた。彼女の愛する魔王が敵対的な人間の領土を一人でさまようという考えは彼女を恐怖させた。「私が志願する!」


ゼフィラは優雅にため息をついた。「子供に同意するのは心が痛むが…スカーレットは論理的な選択だ。彼女の受動的な状態では、完全に人間に見える。どの聖騎士も彼女を深淵の死神と疑うことはないだろう」


「そしてお前が彼女に同行する、ゼフィラ」ザロスは命じた。「お前は変装した際に明白な悪魔の付属物を持たず、幻術と諜報の熟達が、スカーレットが誤って都市の街区を破壊するのを防ぐために必要だ」


「了解しました」ゼフィラは邪悪に微笑んだ。


「すぐに出発するわ!」スカーレットは歓声を上げ、拳を空中に掲げた。その巨大な鎌がその過程でマラコールの椅子を倒しそうになった。


◆


場所:サンダーランド国 トリトン港市 大鉄道駅


何マイルも離れて、悪魔将軍たちの狂乱の捜索の対象は、現在、混雑した列車のプラットフォームに立ち、深く不機嫌そうに見えていた。


ソフィア・ヴァイルブラッドは、滑らかな炭灰色の旅行用外套を着て、彼女の恐ろしい災厄級の前衛司令官が完全に冷静さを失うのを深い楽しみで見ていた。


ケインはまだ偽装を維持するために完璧な女性的な『アシュフォード』の姿に閉じ込められていた。彼は無垢な濃い緑の貴族の女性のドレス、広いつばの帽子、そして繊細な手袋を身に着けていた。しかし、その金色に縁取られた目は、線路を見下ろしながら純粋で少年のような興奮で見開かれていた。


壮大な駅舎に足を踏み入れることは、鉄の巨獣の肋骨の中を歩くように感じられた。頭上では、巨大な中世の石のアーチが、暗い鉄とステンドグラスのそびえ立つ屋根を支え、そこを通して薄暗い朝の光が差し込んでいた。空気は濃く、重いグリース、熱い石炭、そして加圧された蒸気の鋭いシューという音の味がした。


鉄の線路の上に横たわっていたのは、巨大な黒い機関車――磨かれた鋼鉄と露出した真鍮のリベットの轟く獣で、その炉は閉じ込められた悪魔の目のように輝いていた。耳をつんざくような機械的な金切り声とともに、列車は真珠のような蒸気の巨大な雲を放出し、プラットフォーム全体を飲み込んだ。白い霧を通して、石の柱に沿ったガス灯が不気味に揺らめき、外套やマントを着た乗客の長く踊る影を投げかけた。


車掌の懐中時計が周囲の轟音に対して着実に刻む中、駅は時間の中で停止しているように感じられ、古代の神話と蒸気時代の止められない進歩の間の繊細な線上でバランスを保っていた。


「100階層の図書館の設計図の通りだ」ケインはささやき、巨大な鉄の車輪に近づき、ドレスの裾を台無しにする煤を完全に無視した。「圧力弁、外部燃焼室…マナに頼らずにこれだけの重量を動かすために必要な純粋な機械工学は驚異的だ」


「まあまあ、アシュフォード」ソフィアはからかい、彼の隣に歩み寄り、身を寄せた。「あなたが汚れた騒がしい機械にそんな情熱を持っているとは知らなかったわ。あの豪華なガウンを着ているのに、まるで誕生日の小さな男の子みたいよ」


ケインは即座に硬直し、その頬をわずかに赤らめながら、急速に従順な女性の姿勢に戻った。彼はソフィアに致命的な睨みを送った。「単に戦術的目的のために彼らの技術能力を分析しているだけだ」


「もちろんそうね」ソフィアは優しく笑った。


セバスチャンが庶民の群衆の中から現れ、三枚の金箔の切符を持っていた。「荷物は確保されました、お嬢様。私たちの馬車の準備ができています」


蒸気列車は厳密に区分されていた。後部車両は庶民のための狭い木箱のようなもので、前部車両、エンジンの真後ろに位置するものは、貴賓――貴族、高位の軍将校、教会の枢機卿たちのために完全に予約されていた。


セバスチャンは彼らをベルベットのロープの向こうへ導き、金色の切符を、ヴァイルブラッドの紋章を見て深くお辞儀をした畏敬の念を抱いた車掌に手渡した。


彼らは貴賓車両に足を踏み入れた。内部はトリトン邸に匹敵する豪華さの傑作だった。ふっくらとした赤いベルベットのボックス席が壁に沿って並び、磨かれたマホガニーの仕切りで区切られていた。真鍮のガス灯が温かい光を提供し、重いカーテンが駅の覗き見る目を遮っていた。


ケインは窓際のベルベットのボックス席に滑り込み、ついに長く疲れ果てたため息をついた。「次の停車駅、ヴァンガード市。そして、最東端の国境だ」


「その通りね」ソフィアは微笑み、彼の向かいの席に座った。「ただし、教会の聖域への旅が平和的であるとは思わないけどね。この列車に乗っている高位枢機卿たちも、おそらく首都に向かって旅行しているだろう」


ケインが答える前に、機関車の蒸気笛の耳をつんざくような爆音がガラス窓を震わせた。巨大な鉄のピストンが作動するにつれて、彼らの足元の床が震えた。ゆっくりと、鉄の巨獣は動き始め、彼らを沿岸の都市から引き離し、人間帝国の中心へと直接投げ込んだ。


✦✦✦

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。