第25話:脱出の設計図と偽りの女神
場所:1階層 アウトランドダンジョン出口
ソフィア・ヴァイルブラッドは、アウトランドダンジョンの絶対的な境界を示す、巨大で重厚に補強された石の扉を見つめた。そして、ゆっくりと頭を向け、垂直に上方へと伸び、大地の計り知れない深みへと消えていく巨大なギザギザのトンネルを振り返った。
「京也」ソフィアは言った。その声は貴族的な不信感を帯びていた。「どうやって1階層に着いたの? 私はちょうど七十二時間、あなたの魂のパーティションの中にいたわ。伝説のダンジョンの九十九階層を歩いて上がるには何ヶ月もかかる」
京也は石の壁にもたれかかり、気軽に暗い背広の埃を払った。彼は天井に開けられたギザギザの完璧な円形の穴を指さした。
「歩くのはダンジョンの仕組みを気にする人のものだ」京也は得意げに言った。「ノヴァがお前の分析で忙しい間、俺は出口に着く必要があった。だから、ただ真っ直ぐ飛び上がったんだ。全ての階層を縦に貫くトンネルを自分のスキルで爆破してな」
ソフィアは瞬きした。「フロアボスは? 深淵の守護者たちは?」
「ああ、奴らは逃げたよ」京也はくすくす笑った。「ノヴァにお前の【魔王のオーラ】のコピー断片を放送させたんだ。モンスターたちがエレベーターシャフトを上がってくるお前の存在を感じた瞬間、奴らは文字通り我先にと隅っこに隠れたよ。どうやらお前の評判は優れた群衆制御の戦術になるようだ」
ソフィアはため息をつき、首を振った。この少年は世界の法則に対する敬意の欠如が、率直に言って驚くべきレベルで活動していた。しかし差し迫った問題があった。
「私の力の波動は灯台のようなものだ」ソフィアは指摘し、自分の手を見た。「外に出た瞬間、大陸中の教会の探知防護壁が魔王が浮上したと叫ぶわ」
「もうそんなことはない」京也は答えた。こめかみを叩きながら。「【絶対強欲】を通して、俺たちはお前の魔力の特徴を効果的に偽装した。世界のシステムには、お前は高水準の未定義の異常者として登録されるが、悪魔ではない。さらに、歴史的記録はお前の本当の名前を記録したことはない。奴らはお前を『血に染まった魔王』か『深紅の君主』と呼ぶだけだ。だから、お前はソフィア・ヴァイルブラッドと名乗っても、誰も気にしない」
「便利ね」ソフィアは言った。「それであなたは?」
「草薙京也はこの大陸には外国人すぎる」彼は言った。彼はステータスウィンドウを開き、インターフェースをスワイプした。「ノヴァ、偽名プロトコルを実行しろ」
【システム更新:隠蔽スキル水準:エラー】
【真の名前:草薙京也(非表示)】
【偽名を登録:ケイン・アシュフォード】
「今日から、俺のことをケインと呼べ。ケイン・アシュフォードだ」彼は宣言し、カフスを整えた。そして彼女に近づき、その表情を致命的なほど真剣にした。「しかしソフィア、聞いてくれ。お前のスキルをコピーすることの副作用がある。俺は【虐殺への飢え】も吸収した」
ソフィアの目が細められた。「それは反応性の呪いよ。暴力的な殺戮欲求を引き起こす」
「具体的には、人間が『女神カミヤ』という名を口にしたときに発動する」ケインとなった京也は説明した。「ノヴァは俺の内部システムにファイアウォールブロックを設定したから、突然殺人衝動に駆られることはないはずだ。しかしこれはエラー階級のスキルだ。漏れ出さないとは保証できない。ただ…そのことは覚えておいてくれ」
重い力で押すと、ケインは巨大な石の扉を開いた。
まばゆいばかりの日光が、何千年ぶりにダンジョンに注ぎ込まれた。塩、海の潮、そして新鮮な植生の香りが彼らを包み込んだ。目が慣れると、彼らは無垢な砂浜に足を踏み出した。
彼らは島にいた。果てしないきらめく蒼の海に囲まれていた。港も、漁村も、船もなかった。ただ密なジャングルと打ち寄せる波だけがあった。
「まあ」ソフィアは平坦に言い、その深紅のマントが海風にはためいた。「これは戦術的な見落としね。海全体を飛んで渡るわけにはいかないわ、ケイン。たとえあなたの魔力が無限のシステムエラーでも、あなたの物理的な器はまだ持久力に依存している。飛行は膨大な身体的な耐久力を消費する。東方大陸の半分で気を失って、私たち二人とも溺れるわ」
「なら船を造る」ケインは簡単に言った。
ソフィアは驚いた様子さえ見せなかった。彼の記憶の中で三日間過ごし、彼が気軽に現実を破壊するのを見ていた後では、一から船を造ることは日常的に思えた。
<宿主>ノヴァの声が突然ケインの頭の中で鳴った。<お知らせするのが賢明だと思います。パーティション中の共生的なリンクのため、存在:ソフィア・ヴァイルブラッドはあなたの内部記憶の風景への完全な閲覧アクセスを持っていました。彼女は地球でのあなたの過去を目撃しています>
ケインの周囲の雰囲気は瞬時に絶対零度にまで落ちた。
打ち寄せる波の音が消えたかのようだった。空気は濃密で、息苦しく、恐ろしいほど冷たくなった。ケインはソフィアの方を向き、その金色に縁取られた目は事実上、防御的で敵対的なエッジで輝いていた。彼の気軽な態度は即座に、追い詰められた捕食者のオーラに取って代わられた。
「どのくらいだ?」ケインは尋ねた。その声は低く危険なささやきだった。「全て見たのか?」
ソフィアは彼の敵対的な視線に、絶対的で動じない冷静さで応えた。彼女は魔法を呼び寄せもせず、後退もしなかった。彼女はただ、以前彼に示したのと同じ、物憂げな理解をもって彼を見つめた。
「十分に見たわ」ソフィアは優しく言った。「生きるためにケーキを焼いていた少年を見た。孤独を見た。私たちは今、結びついている、京也。いや、ケインと呼ぶべきね。もしこの世界と、あの偽りの女神が仕掛けるどんなゲームを生き抜くつもりなら、私たちは互いに信頼し合わなければならない。あなたは私の血と魂を味わったから、私の過去のトラウマを知っている。私があなたのを知るのは公平なことよ」
ケインは長く緊張した瞬間、彼女を見つめた。彼の拳はあまりに強く握りしめられ、そのナックルは白くなっていた。ゆっくりと、空気の恐ろしい圧力が薄れていった。彼は長く震える息を吐き出し、暗い髪を手で梳いた。
「分かった」彼は呟き、海の方へ視線をそらした。「でも二度とその話はするな」
「わかったわ」ソフィアはかすかに微笑んだ。「さて、建築家アシュフォード、どうやって無人島で船を造るつもり?」
ケインは首をポキポキと鳴らし、その心は即座にギアを切り替えた。「蒸気船を造る。魔法で動く船は海軍の哨戒の注目を集めすぎる。蒸気エンジンは騒々しいが、サンダーランド国の工業技術に溶け込む。そこがまさに俺たちの目的地だ」
彼は【無限収納】のインターフェースを開いた。「ダンジョンを食べ歩きながら大量の原材料を吸収したし、ノヴァが残りを合成した。大量の高品位の石炭、エンジンブロック用の鋳鉄、船体金具用の錬鉄、そしてパイプとボイラー用の十分な真鍮と銅がある」
彼は背後にある密なジャングルを指さした。「船体には木材が必要だ。ノヴァは既に島をスキャンした。内陸に約一マイルのところに古代のオークの木の大木立がある。頑丈な中型の船体にぴったりだ。風を利用して石炭を節約するために、前檣と主檣を装備する」
「帆は?」ソフィアが尋ねた。
「野生の麻だ」ケインは答えた。その目は工学への興奮で輝いていた。「島中に生えている。風の魔法でオークと麻を収穫し、【絶対強欲】で鉄鉱石を精錬し、木材を工業基準に圧縮し、ボイラーを鍛造し、帆布を同時に織る」
ソフィアは彼を見つめた。技術用語、ボイラー、鋳鉄、蒸気機構、構造的な艤装のあまりの量が、彼女の古く魔法の脳に物理的な打撃のように襲いかかった。彼女の目は可愛らしい混乱した><の形に縮まり、頭は実際に回転した。
「私…目が回りそう」ソフィアは呟き、こめかみを揉んだ。
ケインは、現在産業革命の概念に敗北している恐ろしい魔王を見た。彼は愛情を込めたため息をついた。
「あの岩の上に座ってろ」ケインは浜辺近くの滑らかな大石を指さした。「そこに座って、綺麗にして、俺の仕事を見ててくれ」
◆
場所:ヴァレリウス首都 大聖堂の地下深く
首都の無垢な白い街路の何マイルも下で、大気は息苦しい空虚だった。大聖堂の深い牢獄はブラックストーンで覆われていた――全ての周囲の魔力を完全に吸収し無効化する希少な鉱物だった。
中央の牢獄の中で、ヴェイン将軍は手首で吊るされ、金色の対魔法の鎖が彼の肉に深く焼き付いていた。
ルシウスは彼の前に完全にまっすぐに立ち、その銀と金の鎧は薄暗い松明の光でかすかに輝いていた。ルシウスの後ろには四人の重装甲の大聖堂衛兵が立ち、その槍を構えていた。
「366年」ルシウスは話した。その声は湿った石の壁に美しくしかし冷たく反響した。「あなたは盾の前衛として召喚された。あなたは他の三人と共に戦った。あなたは三つの主要な深淵の門を制覇した。そして、深紅の平原の包囲で、あなたは大剣を自分の仲間に向けた。あなたは彼らを虐殺し、魔王の領域へと歩いていった」
ヴェインはゆっくりと頭を上げた。彼の残りの深淵の目はかすかに輝き、神の化身を深い疲労で見つめた。彼は話さなかった。
「なぜか?」ルシウスは尋ねた。「何が正義の英雄を自らの同族を虐殺するように駆り立てたのか?」
沈黙が牢獄に広がった。ヴェインはただ目を閉じた。
「この男はロバのように頑固です、ルシウス様」衛兵の一人が呟き、前に出た。「おそらく尋問官の道具を使って彼の口を割るべきでは?」
ルシウスは話さなかった。彼はただ頭を向け、その天空の青い瞳を衛兵に固定した。ルシウスの視線には怒りも脅しもなかった。ただ絶対的で恐ろしい空虚だけがあり、それが衛兵の魂に本能的に恐怖で叫ばせた。
衛兵は即座に青ざめ、三歩素早く後退した。「も、申し訳ございません、閣下! 私たちは外で待っています!」
四人の衛兵は文字通り我先にと牢獄から出ようとし、背後で重い鉄の扉を閉めた。
ルシウスはヴェインに向き直った。「私は真実を見つけるために拷問を必要としない。私はただ答えを必要とする。魔王はあなたに何を見せた? どんな歪んだ魔法や偽りの約束が、あなたに忠誠を変えさせた?」
低くかすれた笑い声がヴェインのひび割れた唇から漏れた。その音は不気味に牢獄に反響した。
「魔王?」ヴェインは咳き込み、暗い血の塊を石の床に吐き出した。「私は魔王に会ったことがない、坊や。深淵での数十年の間、君主が私に謁見を許したことは一度もなかった」
ルシウスの完璧に滑らかな眉がわずかにピクッと動いた――彼の神の仮面の微細なひび割れだった。「もしあなたを導く主人がいなかったのなら、なぜ人類を裏切ったのか?」
ヴェインは顔を上げ、その視線を選ばれし者に固定した。
「なぜなら私はシステムの向こう側を見たからだ」ヴェインはささやいた。その声は暗く恐ろしい確信で震えていた。「私は私たちの魂に付けられた糸を見た。私は英雄たちがその目的を果たしたときに何が起こるかを見た。私は人類を裏切ったわけじゃない、坊や。私は彼女を裏切ったんだ」
ヴェインは焼け付く鎖に身を乗り出し、狂気の笑みが彼の顔に広がった。
「女神カミヤは女神ではない」ヴェインは断言した。その言葉は致命的な毒のように空中に漂った。「彼女は寄生体だ。そしてあなた、彼女の完璧な小さな剣は、私たちの中で最も盲目だ」
一世紀以上ぶりに、深く不気味な不安の波がルシウスの核を洗い流した。その感情はあまりに異質で、彼の神の祝福によってあまりに深く抑圧されていたため、彼はそれをどう処理すればいいのか分からなかった。
ルシウスは突然踵を返した。「あなたの精神は深淵の腐敗によって壊されている。夜明けに処刑人が待っている」
ルシウスが牢獄を出ていくとき、ヴェインの虚ろな笑い声が彼を暗い廊下へと追いかけた。
「逃げろ、選ばれし者よ!」ヴェインは嘲った。その声は石に反響した。「真実から逃げ続けろ! しかし彼女がお前の糸を引くとき、お前は私の言葉を思い出すだろう!」
✦✦✦




