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元チート級暗殺者のもこもこ村開拓記 ~すでに2度死んでる最強の殺し屋ですが、新たな人生はもふもふケモナーさんに囲まれた優雅で静かなスローライフを送りたい!  作者: THE TAKE
第5章 みんな大好きキノコ作り!

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第222話 能力解放



 刹那(せつな)閃光(せんこう)

 (はじ)かれて(はな)れていった巨大(きょだい)な首が、地面で()(かえ)るようにバウンドする。


 (いま)(つぶ)れず目の前で(たお)れている妹の姿(すがた)を見つめ、本当に現実なのかと唯一(ゆいいつ)動いた右腕(みぎうで)()ばす。(かす)かに(とど)いた指先が、まだ(かす)かに息をしているペッツの(ほお)()れ、それが現実であることをアシュリー自身に伝えていた。


「ぺ、ペッツ……ではない。ならば一体(だれ)が!!?」


 アシュリーがこちらを見上げた。

 (おれ)(かれ)(ひたい)をツンと()(かえ)し、「アンタはそいつのことを(たの)む」と(つぶや)いた。


「お、お前は、む、村の……」


「さすがはSランクパーティーのリーダーだな。咄嗟(とっさ)にそいつを()がしたアンタの判断は正しかった。しかしね、ちゃ~んと手綱(たづな)だけは(にぎ)っといてもらわないと、こっちが(こま)んだよ」


手綱(たづな)? お前は一体何を……」


「あとはこっちでやる。アンタは(すみ)っこでそいつを守ってな」


 起き上がった巨大(きょだい)土竜(どりゅう)がこちらへ向き直った。

 攻撃(こうげき)(はじ)かれてご立腹(りっぷく)なのか、四つの口から()()生臭(なまぐさ)い息に、(いか)りの色が(にじ)んでいた。


「や、やめろ、無謀(むぼう)だ、殺されるぞ!」


 大きく息を()い、大きく()く。それから精神統一と(しょう)して口をへの字に結んで手を合わせ、ポンチョのリュックから取り出した『()一振(ひとふり)』を()()ぐに(にぎ)()む。


「自分より格下をいたぶって、絶望に(しず)んでいく者の顔を見るのがそんなに楽しいかよ、このウスノロ」


 再び()()ろされた(きょ)(りゅう)の首を(はら)()け、ひとり(つぶや)く。


 (おれ)は知っている。

 何度も、何度も、何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も。

 幾千(いくせん)幾万(いくまん)幾億(いくおく)と見続けてきた。



「……もう見たくもねぇんだよ、そんなもんは」



 もう沢山(たくさん)



(おれ)はなぁ、もう(おれ)の目の前で、そんなもんを見たくねぇんだよ。もう二度と、金輪際(こんりんざい)、死んでも見たくねぇんだよ!」



 ニ(げき)、三(げき)

 (はじ)く、(はじ)く。



「なッ、ば、馬鹿(ばか)な……、Bランク冒険者(ぼうけんしゃ)が、(やつ)攻撃(こうげき)を……?」



 息を飲む音が聞こえてくる。

 (おれ)は「フゥ」と息を()き、まだ背後(はいご)で息をしている二人(ふたり)に声を()けた。



「アンタたち、口は(かた)いほうか?」


「え、く、口……?」


「口は(かた)いかって聞いてんだ。早く答えろ!」


「よ、よくわからんが、そうそう簡単(かんたん)秘密(ひみつ)()らしや……」


「そっか。ならここで見たことは(だま)って墓場までもってけ。妹にもよ~く言い聞かせとけよな」


 改めて()(にぎ)()む。

 土竜(どりゅう)。Sランク冒険者(ぼうけんしゃ)攻撃(こうげき)を軽く跳ね返した装甲(そうこう)(かた)さ。

 硬度(こうど)だけでいえばS+、いやSSランクか。


 硬鱗海獣(ガノレヴィア)よりスピードはないが、攻撃(こうげき)の質、量ともにコイツが上。さらには今にも(くず)れそうな(やわ)い地面での対戦ときてる。面倒(めんどう)なことこの上ないな。


「…………このままでは無理か」


 四つの口から放たれる(ほのお)や熱線を(はじ)くことができるだけでは、この土竜(どりゅう)(たお)すことはできない。何よりペッツの全力の一撃(いちげき)をもってしても(こわ)せなかった外装(がいそう)だ。そんじょそこらの攻撃(こうげき)じゃびくともしない。


「もういい、無理だ。アンタはどうにかここから()げる方法を考えろ。妹を、妹だけでもいい!」


 アシュリーの(さけ)びに反応し、気を失っていたペッツが目を覚ました。

 しかし瀕死(ひんし)のダメージであることには変わらず、うっすらと目を開けるだけで精一杯(せいいっぱい)だった。



『 グギョァアアアアアアッッッ! 』



 攻撃(こうげき)(はば)まれ、土竜(どりゅう)(いか)りの声を上げた。

 (おれ)瀕死(ひんし)二人(ふたり)背後(はいご)に置いたまま、「約束、絶対(わす)れんなよ」と(つぶや)いた。



「…………魔力(まりょく)解放。安定釘(リミッター)第一階層(かいそう)を未制御(せいぎょ)に調整」



 自分自身の内部に物理的にかけている『(かぎ)』を、調合師(コンパウンダー)スキルで解放させる。


 もう一生使うまいと思っていた。

 それでも――



「見たくもないものを見るくらいなら、意地くらい簡単(かんたん)()ててやらぁ」



【 能力解放 】


 魔力(まりょく)覚醒(かくせい)

 魔力(まりょく)増大


 身体強化

 体力強化

 体魔力(まりょく)強化

 腕力(わんりょく)強化

 脚力(きゃくりょく)強化

 体術強化

 武器強化

 武器耐性(たいせい)強化

 回避(かいひ)強化

 速射(そくしゃ)強化

 火傷(かしょう)付与(ふよ)

 呪詛(じゅそ)付与(ふよ)

 出血付与(ふよ)

 ()付与(ふよ)

 強毒付与(ふよ)

 麻痺(まひ)付与(ふよ)

 睡眠(すいみん)付与(ふよ)

 弱体付与(ふよ)

 昏睡(こんすい)付与(ふよ)

 気絶付与(ふよ)

 防御(ぼうぎょ)低下攻撃(こうげき)

 魔力(まりょく)防御(ぼうぎょ)低下攻撃(こうげき)

 武器破壊(はかい)攻撃(こうげき)

 防具破壊(はかい)攻撃(こうげき)

 水耐性(たいせい)

 火耐性(たいせい)

 土耐性(たいせい)

 風耐性(たいせい)

 氷耐性(たいせい)

 (かみなり)耐性(たいせい)

 光(やみ)耐性(たいせい)

 火傷(かしょう)耐性(たいせい)

 呪詛(じゅそ)耐性(たいせい)

 出血耐性(たいせい)

 ()耐性(たいせい)

 強毒耐性(たいせい)

 麻痺(まひ)耐性(たいせい)

 睡眠(すいみん)耐性(たいせい)

 弱体耐性(たいせい)

 昏睡(こんすい)耐性(たいせい)

 気絶耐性(たいせい)

 泥雪(せつでい)耐性(たいせい)

 (りゅう)耐性(たいせい)

 裂傷(れっしょう)耐性(たいせい)

 寒さ無効

 暑さ無効

 魔法(まほう)ダメージ軽減

 会心率上昇(じょうしょう)

 (ごう)

 心眼

 不屈(ふくつ)

 疾風(しっぷう)

 属物強化

 悪霊(あくりょう)の加護

 速力増大

 強化持続


 そして、



『 (やみ)属性、解放 』



 (すべ)てを()()すほどの(やみ)が全身を(おお)()くしていく。

 ゆらりと動いた首の一本が、(おれ)のことを()(つぶ)さんと()()ろされる。

 しかし……


(やみ)は、……上書きできないんだよ」


 土竜(どりゅう)一撃(いちげき)が地面を(はげ)しく(えぐ)()る。

 しかしそこには(だれ)もおらず、ただ(ゆが)んだ地面から水が()み出すだけだった。


毒穿孔(ベノムファング)


 刀身が(ゆが)むほどまとわせた(やみ)魔力(まりょく)に、オリジナルの毒を調合し(たた)()む。

 それでも、(かた)い。


「……とでも言うかと思ったかい、(くそ)三下がよォッァッ!」


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