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転生令嬢②家族ってなんだったかしら。

 


 今生の父親は良く分からない人だった。

 前世の父と比べると、生まれた時からあまりに関わる機会が少なすぎて、父親という感覚が薄いというのもあるかもしれない。そもそも比べることが出来るのもおかしいが。

 母親にいたっては、ほぼ顔も見たことがない状態である。


 どうなってんのかしら、この家。


 あまりに前世とかけ離れた生活をしているからか、この身体で過ごして5年目に入ろうとしているがイマイチ状況が理解できないでいた。


「アン様、よい朝でございますよ。起きてくださいまし。」


 乳母に声をかけられ、目を開ける。窓の方を見ると光がさんさんと降り注いでいた。

 本日も寝坊したようである。


「良い朝ね、ノーラ。今日もお散歩にいける?」

「ええ、ねぼすけさんがブランチをすましてくれればね。さあ、お着替えしましょう。」


 子供用のドレスはふりふりしていて可愛い。

 今日はスカートがふんわり広がる膝丈のワンピースみたいなドレスだ。足元が見えなくて少し怖いが、いつものことだしそろそろ慣れ始めた。

 いいお天気なので明るい色を選んだのだろう、黄色よりすこしオレンジに近い色がまた子供らしい。気分的に今日はピンクが着たかったのだが、この色も可愛いので良しとしよう。


 未だにドレスの構造が理解できていないので一人じゃ着られない。まあまだ3歳だし許されるので着せてもらう。

 ノーラは手先が器用なようで、幼児特有のサラサラな細い髪を手早く櫛でといて瞬く間に結い上げてしまう。今日は編み込みに濃いグリーンのリボンをいれてくれた。今の金髪にもにあっていていい感じだ。

 今生の私はとても可愛らしい女児である。ブロンドだから将来頭が悪そうに見えないか心配だが、とんでもない偏見だとはわかっているのであとは自分の努力次第だろう。ぱっちりした目はエメラルドグリーンで少し残念だ。スカイブルーならthe外国人って感じがしてよかったのに。

 可愛いことに変わりはないので、鏡を見せてもらってご機嫌でいると、早くしろとせっつかれた。

 グリーンサラダにオリーブオイルをかけてもらい、たまねぎのようなものが入ったオムレツとベーコン、黄金色のコンソメスープとパンをいただいてごちそうさま。5歳にしてはよく食べるほうだと、前世で触れ合った数少ない子供たちを思い出して考える。


「ノーラ、今日は何をするの?」

「本日はこの国の歴史を学ぶそうですよ。それが終わったら他のお家のお勉強をしましょうね。」


 3歳の頃から始められた所謂英才教育というものは、自らの名前と家の成り立ちと、歴代の当主家族やそれに連なる親戚を覚えるところから始まった。長い。

 それなりに家格の高い家だからか、出てくる名前の多いこと多いこと。その上飛び飛びで似たような名前がいるんだから困ったもんだわ。それをやっと一通り学習し終わり、さらい直して復習も終わったのが先日。ちなみにこれ、次の範囲が終わったらもう一度やるって言われたので覚えていないといけない。

 この家にいる限りというか、この家に生を受けてしまった限り一生つきまとうのである。

 今度は国の歴史ですか、またこれは長そうだなぁ。


 


もうちょい。

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