表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
18/22

3―1 遺跡へ

あの後、何事もなかったかのように夜までフォルテの後について行き様々な場所を回った。


主に城の内部で立ち入り禁止の場所を教えられた。またそれ以外の場所は自由に動いて構わないとも言われた。一応城の中を探索する時は兵士が何人かが俺を見張るらしい。この処置は立ち入り禁止区域に入らないようにする為だとか。


それと客分だという証である何かしらの紋様が刻まれた緋色のブローチを渡された。これを付けていれば自由に城と街を行き来しても兵士に咎められる事はないそうだ。


あと、俺にすむ場所として城の中の一室が与えられた。場所は二階の一番奥の左角にある部屋だ(正門から城に入った場合の)。


食事に関しては好きな時にして構わないと言っていた。


そして今は一人部屋のベッドの上で寝ころんでいる。


「明日は……どうするかな………」


図書館に行って国の歴史を調べるのでも良いし、または街に出て料理の食べ歩きをするか……。


正直に言うと呼ばれた理由である"覚えていて欲しい" というのは何処までなのか気になる。


フォルテに関係ある事だけなのかそれともリベルドニア興国内すべてなのか…。


とりあえず今日は寝て明日フォルテに訊くとしよう。


そう思い目を閉じて俺は眠りに就くのだった。


翌朝


城内にある食堂で朝食を食べ終わると俺はフォルテを捜して城内を歩き出す。


途中なんとなく窓から外を覗くと街の大通りが見えた。遠くから見ているため大まかにしか分からないが店が建ち並んでおり活気づいている様子だ。


「なんだ、此処にいたのか……捜したぞレイオット」


後ろから声がしたので振り返るとフォルテがいた。


さらにその広報にはドルムント将軍がいる。


「おはようございます。陛下、将軍」


俺はフォルテとドルムント将軍に挨拶する。


「うむ…おはよう」


「おはよう……早速じゃがレイオットよ着いて来てくれ」


お互いに挨拶を交わすと早速着いて来てくれと言われたので俺はフォルテの後を進んでいく。


フォルテの後に続いて進んでいくと大量の書類が散らばる部屋に来た。


「いるか?フォルシグ」


バササ!


「はぁ〜い……いますよ、陛下。何か用ですか?」


散らばった書類の中からくたびれた感じの男性が出て来た。


「ちゃんと整理しろと言っているじゃない……この前綺麗にしたばかりなのに!」


「いや〜面目ない。何故か散らかっちゃうんだよね〜」


面目ないと言いながら笑っているため本当に面目ないと思っているのか疑わしい。


「まあいい、フォルシグ。リベルドニアの歴史資料を用意してくれ」


諦めたような感じで投げやり気味に言うフォルテ。


このやりとりはいつものことなのだろうか?


「歴史資料といってもどれですか?魔法?文化?魔物?遺跡?と色々あるのですが……」


「そうだな……」


フォルテが悩んでいるとドルムントが言った。


「陛下。遺跡の資料が良いと思います。今に至るまでのリベルドニアの全てに関係しておりますし」


「……よし、フォルシグ。すぐに遺跡の資料のみ集めろ」


「はいは〜い、すぐに探しますよぉ〜」


返事をするとフォルシグは散らばった資料の中に入って行った。


普通に資料を踏んだりしていたが良いのだろうか?


「ではなレイオット。私も仕事があるのでな……」


そう言ってフォルテは部屋から出て行った。それに続きドルムントも部屋から出て行った。


それからしばらくして散らばった資料の中から再びフォルシグが出て来る。


今度は片手に複数の資料を持った状態で。


「お待たせ。これが遺跡の資料だよ」


フォルシグから資料を受け取り目を通す。すると何枚かの資料に印がしてあった。


「印がしてある資料は何ですか?」


フォルシグが部屋の散らばった資料を纏めながら言う。


「ああ〜それはね、立ち入り禁止区域にある遺跡で完全に調査が出来ていない遺跡の現段階での調査資料だよ」


立ち入り禁止区域か……。


「じゃあ印がない資料は全部調査が終わっているんですよね?その遺跡はどうなっているんですか?」


「一般公開されてるよ。一応一般公開されてるだけあってその付近は安全だけど」


一般公開されてるなら一回行ってみるかな。そう思い俺は資料の中から一番近くの遺跡を探す。


「じゃあ俺は行きますね。資料の片付け頑張ってください」


そう言って俺は部屋から出て行く。


部屋から退出した俺は一枚の資料に目を通しながら廊下を進む。


その資料にはこう記されている。


"リディル遺跡"


調査期間:三年。


調査主任:魔王領領主ヴィルシオ・レグナート。


遺跡は遺跡の第一発見者であるリディル(当時少年)の名前を使用。


この遺跡はリベルドニアのすぐそばに存在することから、遺跡を造ったのは現在のリベルドニアに元から住んでいる住民の祖先であると考えられる。


遺跡の内部は地下を含めると五階層のフロアが存在し、遺跡内部に備えてある照明は全て魔法以外の力で動いていた形跡かあり、地下には大人が丸々一人入るカプセル状の物が大量に存在していた。


リベルドニア興国暦元年再編。


再編者:フォルシグ・ディマイアス。


と書いてあった。



資料から視線を外し与えられた部屋に戻る。


部屋に戻ると資料を机の上に置き外に行く準備を整える。


準備を終えると部屋から出て城の外に向かう。


城と街を隔てる門にいる門番の兵士に挨拶をして、俺はリディル遺跡に向かうのだった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ