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2―6 旅立ちと答え

一通りマルファスからの話を聞いた後、二日後に返事を聞きに伺いますと言ってマルファスは黒龍に乗り去って行った。


マルファスが去って行った後、俺達も家に戻ったのだが家に戻る道中はお互いに無言だった。


そして今は翌日の朝なのだが……アルティナが何故か俺の隣で寝ていた。


何故?確か昨日寝たときはお互いに別々の場所に寝ていたのだが……はて、どうしたものか……ハァ。


とりあえず俺はアルティナを起こさないように気おつけながら布団から出る。


それからいつも道理に朝食を用意して、アルティナが起きてきたらリースの分も出して一緒に朝食を済ませる。


普段と変わらない朝を終えた。


その後は昨日のマルファスが話していたリベルドニア興国に行くのかについてアルティナと話し合う。


話し合うと言っても俺の答えは決まっているので実際にはアルティナはどうするのかを聞くだけだが。


「アルティナ……俺は昨日の話を受けようと思う。そろそろ旅に出ようと思ってたからな……」


「そうなんだ……レイオットは行くんだ…………私はまだ決まってない。この家はお母さん達が残してくれたものだから簡単に決められないの」


「そっか……まだ時間はあるからしっかり考えてから決めたらいい。後悔しないようにさ……」


そう言うと俺は家から出て行く。


アルティナもひとりで考える時間が必要だろう……さて、どこで時間を潰すかな……。


それから俺は数時間ほど辺りを適当に散策してから家に戻った。


家に戻る途中で所々に魔除けの魔道具を設置した。


この辺りに魔物はあまりいないようだが一応用心のために設置したのだ。


家に戻るとアルティナは居なかった。


テーブルを見ると書き置きがあり、街に買い物に行ってくると書いてあった。


街か……なら本でも読んで待ちますか。


本棚から本を一冊取り出す。タイトルは『魔王領の都市』というものだ。


これから行くのだからある程度は知っていた方がいいだろう。


本を開き読み始める。


魔王領はリベルドニア、アデュービス、ギゼルディルドの三つの大きな都市と王都クーリュネフェリを中心に成り立っている。


リベルドニアは魔法関係を中心とした都市、アデュービスは交易などを中心とした都市、ギゼルディルドは才能のある者を育てる為の教育を中心とした都市である。


これらの都市の最高権力者は魔王が決めており、そのため魔王の腹心もしくはその血族が治めている。


治安に関しても特に問題はない。


また、リベルドニア、アデュービス、ギゼルディルドは中小の街や村のまとめ役も同時にやっており、それぞれが小国規模の力を保持している。


そのため魔王領に戦争を仕掛ける国は無く出来てから一度も戦争をしたことがなかった。


ただ、何回かは後継者争いの内乱が起こった。内乱は基本的に首謀者が後継者に討たれて終わっている。


このことから後継者は常に強者でなくてはならないことが伺える。


じゃあ内乱が起こっている魔王領の後継者は誰なんだろうか?


それにマルファスはリベルドニア興国から来たと言っていた。なら、彼の主であるフォルテとやらはどちらなのだろう。


ここで考えてもしかたいか。


とりあえず本を読む気分じゃなくなったので本を本棚に戻そうと立ち上がった時にアルティナが帰ってきた。


「お帰り、アルティナ」


「ただいま、レイオット」


それからは普段と同じように過ごした。


そしてマルファスが返事を聞きにやって来た。


俺の答えは決まっている。


「俺は行きますよ」


「分かりました。そちらのお嬢様は?」


「私は……行きません」


「承知しました」


アルティナは行かないことにしたか……もし一緒に行くのであれば此処よりも数倍以上に命の危険があるだろう。何せ内乱の真っ最中だしな。


「では、此方へ」


俺はマルファスに促され黒龍に乗る。


「レイオット……またね!今度会った時はどんな感じだったか教えてね」


「ああ、約束だ。いつかまた会おう。アルティナ元気でな。リースもだぞ」


「ウォウッ!」


そして黒龍が空へ上がった。


空から地上を見渡すとぽつぽつと小さな村などが見える。


それに空からだとより遠くまで景色が見えるため気分がいい。


途中で何回か休みを入れ、1日程でリベルドニア興国についた。


街は道や橋は石で出来ていたがそれ以外の殆どが木造で出来ていた。


てっきり全部石造りだと思っていたので完全に予想外だった。


そして僕とマルファスを黒龍が城の中庭に降りる。

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