15話 夫とその愛人の悪行
「マーリン、私の知らない間に2人も愛人を作るなんてどういう事だ!?」
「今更よ」
ギルの発言によく言うわとため息を吐く。
「それに、彼は愛人じゃなくてちゃんとした私の再婚相手!夫よ」
「はあ!?」
意味不明だとギルは驚くがデミトリアスがアロンの姿に目の前で姿を変える時2人は更に悲鳴を上げて驚く。
「化け物!!」
実はギルに書いてもらった書類は魔法をかけた離婚届だ。
初めてデミトリアスの領地を訪れて占ってもらった帰りにアロンの姿で今はクライアントではなく愛人なのでとちゃっかり渡された。
ギルに壊された時に気づいたが耳飾りにも魔法がかかっており、デミトリアスと連絡する事ができて今に至るという訳だ。
「ほう、僕は化け物ではなく魔法使いだ。
それに化け物とはそっくりそのまま返すぞ」
「なんだと!」
アロンの姿で威圧されたのが初めてだからか2人は困惑している。
「そのままの意味だよ。
2人揃って卑しい」
そう吐き捨てるとデミトリアスの姿に戻ると
「不倫に忙しいなんて本当に恥ずかしい奴だ。
女、貴様他にも男がいるな」
シェリーを指を差し指摘する。
「何!?」
驚いたギルは彼女に本当なのかと詰め寄る。
「違うわ」
シェリーは図星だったのか狼狽えている。
「誤魔化しても無駄だ。
ライアン、ジェームズ、オリバー」
「ああ!」
みるみる彼女の顔色は男達の名前を聞くと青くなっていく。
「皆お前と関係ある男達の名前だ。
男の妻が私の店に来て呪うようにお願いされたよ」
僕は拝み屋ではないとデミトリアスはブチブチ文句を言う。
「シェリー!」
ギルがこれには激昂する。
「夫、お前もだ!」
「は!?」
「愛人まではいかないが貴様も貴様で色んな女に貢いでいるな」
「そうなの?
そう言えば妙ここずっと出費が多かったのはそのせい?」
シェリーよりも早く私がギルに詰め寄る。
「いや、あの」
歯切れが悪い。
「あなた他の女に貢ぐなんてどういうつもり!」
シェリーもギルを問いただすがそんな2人を呆れて
見ているが終わった事だ。
「すまない!
2人共、許してくれ!」
ギルの素直さだけは関心するが情け無い。
「ギル、言ったわよね。
私再婚したの。
離婚はもう成立してるわ」
「そんな。
どうやって?」
彼にその事は一生分からないだろう。
「それに
あなたの両親にこれまでの事話したら引き止められたけどもう仕方ないわよね。
離婚したし、多分すぐ屋敷に来るわよ。
すぐに帰った方がいいんじゃない?」
「嘘だろ」
ギルは青くなって馬車におぼつかない足で行こうとする後をシェリーが待ってよと追う。
「ではお2人とも後はお好きに」
そう言うと私達も彼の家の馬車に乗る事にした。




