10話 命令を終えて
「じゃあ、ふたりとも空を走る光をよろしくねー」
リリはアルバートとサラにそう言うと、空を走る光と共に2人を店舗に転移させた。
人影が消える。
リリは一仕事終えたように息を吐く。
代表達は空を走る光が居た位置に移動した。
リリはその場にいる全員に話しかける。
「みんな、まだまだやることはあるけど、とりあえずお疲れ様。みんなのおかげで命令はなんとかなったし、氾濫もどうにかなりそうで良かったよ。ありがとう」
ファーストが一歩前に出て、全員を代表するように言う。
「リリ様のお役に立つことこそが我々の本懐です。リリ様のお気持ちに感謝いたします」
ファーストに合わせて、全員が一礼した。
リリは場所が玉座の間のせいで王様ごっこの続きのような気がして、なんだか落ち着かないと思う。
「まあ、空を走る光は帰ったし、このあとは緩い感じでやろう」
照れたように言うリリを見て、全員が少し笑ってはい、と言った。
ファーストが聞く。
「リリ様、空を走る光が帰ったので、もう一度確認させてください。ザーツマールを助けることを、リリ様はお望みなんですね?」
リリは、一瞬否定しそうになったのをこらえて言う。
「……一応そうなるよね」
リリの態度を見て、デモクが聞く。
「実は助けたくないんですか?」
「そうじゃないよ。ザーツマールなんてほぼ名前しか知らないから、望んでるんですねって聞かれると反射で否定したくなるだけだよ」
ファーストは頷いて言う。
「つまりリリ様は、助けたいと考えるほどの関心はありませんが、助けた方が都合がよいので助けるのですね」
リリは言葉にすると人聞きが悪いと思った。
「……そういうことになるよね」
玉座の間にいる者達の口から、助けた方が、計画が進行して、やはり関心が、お優しいなどといった声がバラバラに聞こえる。
リリは聞き取れないくらい自由に話す声を聞いて、これくらい緩い方が緊張しないねと気が抜けた様子だ。
ファーストがリリに聞こえるようにハッキリと言う。
「かしこまりました。リリ様、それでは助ける方向でキャラリックメルの全員に通達しておきます」
「名前があると同じ組織に所属してる感があっていいね。通達はよろしく」
全員がそれを聞いて嬉しそうに笑った。
ファーストもお任せくださいと微笑んだ。
リリも機嫌が良さそうに全員を見回すとファーストに聞く。
「それで、やることは確か森の偵察とゴーレム作るのと、魔法の武器も作るんだよね。あとは何があるかな」
「はい、それに追加してゴーレムの運搬経路の確認、ザーツマールに持ち込める食料品や日用品の選出、ゴーレムを貸し出す際の金額の設定、それから――」
「ファースト、悪いんだけど後で紙に全部書いて渡してくれる?」
リリは覚えられないと慌てて遮った。
「抜けがないか確認しながらやるよ。それで今すぐに決めた方がいいやつだけ先に決めよう」
「かしこまりました。真っ先に行うべきは、森の偵察とゴーレムを操縦する人員の訓練だと思われます」
「分かった。じゃあまずゴーレムの方からね。空を走る光に見た目で分けてもらったけど、今結局何人いけそうなの?」
ぼーんが聞く。
「リリ様、彼らがアンデッドだと気がつかなかった者もおります。連れて行かれますか?」
「……一応やめておこうか。というかアンデッドと宇宙系はダメだったけど、魔族系と妖怪系は結構大丈夫だったね。それに妖精も機甲種も人に近ければいけるんだね」
乙姫がしみじみと言う。
「リリ様はその辺りの種族の者が弾かれると考えておられたのですね」
「危ない伝説がありそうなのはこの辺かなって」
いなもとデモクが言う。
「悪名高い伝説だけ知られてて、見た目が伝わってないなんてことがあると困りそうです」
「こうなってくると種族名は言わない方がいいかもしれませんね」
リリは2人を見て悩むように聞く。
「なんか見た目が近い種族の名前を言った方がいい感じかな」
ルエールが答える。
「あまり嘘はつかない方がいいですよ」
「そうなの?」
「はい、外ではどんな方法で種族を見破ってくるかまだ分かりません。僕としてもこのような提案をするのは気分が悪いのですが、気をつけた方がいいと思います」
「じゃあ私も言うことがあればアピデヘタエプって言った方が良い?」
もし外でリリの種族について調べられた場合を全員が想像しているようで黙った。
ファーストが代表して言う。
「……リリ様はどう調べても人としか出ませんよね?」
「私が知ってる範囲の普通の方法で今調べたらそうなるね」
「難しい所ですがリリ様の場合は人と言っておいた方が、無用な混乱もさけられるかと思います」
「分かったよ。じゃあみんなは自分の種族が伝説の存在じゃないか探り探り……上位種に進化済みのみんなには全員に伝説があったりしないよね」
「ありえます」
「空を走る光に登録する時に種族書くのか通話で今のうちに聞いちゃうね。説明難しいから、サラにかけるよ」
そう言って、リリは耳に手を当てる。
「〈通話〉もしもし、サラ、今平気?」
『はい、リリ様、もちろんです』
「まだ空を走る光いる?」
『います。1番達とご飯を食べていますね』
「ふふっ、いや笑っちゃダメなのは分かるけど笑っちゃうね。大丈夫そう?」
『はい、皆さんご飯に全力です』
「ふふっ、ご飯に全力なら会話もなさそうだね。それでね、空を走る光に聞いてほしいんだけど、氾濫に協力する人は登録する時に自分の種族を伝える決まりとかあるのかな。見た目は伝わってないけど、伝説上に悪い話が残ってる種族とかいたら困るよねって話になってさ」
『かしこまりました、聞いてまいります』
「よろしくね」
サラが空を走る光に確認している声だけが聞こえるので、リリはここが電話と違うところだと思った。
『リリ様、報告させていただきます』
「よろしく」
『はい、まず一般の方が登録の際に種族を伝えなければならないという決まりはないそうです。死者も出ると十分理解した上で参加の意志のある方は、裏方の仕事もありますので子供などでない限りは受け入れられるようです』
「なるほど」
『そして今回のように戦いに参加するとなりますと、最初に何ができるのかを伝えるそうです。それがその氾濫の役に立つもので実際に使えることが確認できましたら、作戦に参加できるようですね』
「分かった、みんなにも伝えるからちょっと待ってね」
リリはそう言って、同じ内容を復唱した。
ファーストに聞く。
「これならいけそうな気がするけど、どうかな?」
「はい、特に伝説に関しては気にせず連れて行っても良さそうですね」
「よかった。あ、種族言わないでいいならくー連れて行きたいんだけど、ダメかな?」
「くーが貸出しの責任者になりますから、設定的にも連れていけるとよいかと」
『聞いてまいりましょうか?』
「サラ、よろしくね」
『お任せください』
空を走る光にサラが質問している声が、リリには聞こえる。しばらくして、質問を終えた様子のサラがリリに向けて話し出した。
『リリ様、そのままお伝えいたします。見た目が犬の獣人に似ているからいけるとは思うとのことです。話せるので、魔物のコボルトと同じだとは考えにくいと空を走る光も1番達も言っています』
「それならいけそうだね」
リリは同じ内容を全員に伝えた。
ファーストが言う。
「この世界では話せることが重要そうですね」
「そうみたいだね。あと何かあるかな?」
全員がありませんとリリに伝えた。
「大丈夫そうだね。サラ、ありがとう。引き続きよろしく」
『お任せください』
通話を終えたリリは耳から手を離した。
「そういうことで登録は平気そうだから、違う時に種族を聞かれたら探り探りよろしくね。種族名っていっても、系統で言うのも一応嘘じゃないからそっちを答えてもいいだろうし」
「大雑把なくくりで答えるというのはいいかもしれません」
ファーストの言葉に理解したように全員が頷いている。
リリは話を進める。
「それで人数は足りてそうかな」
「代表以外の者達が104人ほど残りました」
「ほとんど半分だね。4人くらいなら連れてっとこうか。100人連れてくなら4人くらい増えてても分かんないでしょ」
玉座の間に、なるほど、ということは、隠す、バレないといった様々な声がザワザワと広がる。
ファーストが返事をした。
「……ではそのようにさせていただきます」
「よろしくね。あとは森の偵察だけど、ザーツマールの首都の場所は分かってるんだっけ」
「はい、黒の森の東側に隣接していて首都と呼べるような場所は、1つしかありませんでした」
「何が違ったの?」
「他の場所は全て砦というくらいの規模で、人々の移動の中継基地のようなものがほとんどでした」
「砦ばっかりってこと? 宿場町とかじゃなくて?」
「はい、宿場町というほど商店があるようには見えませんでした。住民は兵士や冒険者がほとんどのようです」
リリは不思議そうな顔をする。
「何でだろうね」
ファーストがすぐに答える。
「危ないので人が寄り付かないのではありませんか」
「それって黒の森の近くに町とか首都とか建ててあるのが、おかしいってことなんじゃないの……」
リリは引いた様子で話した。
トレニアが思いついたように言う。
「黒の森の方が広がったんじゃないですか」
いなもも気づいたように言う。
「昔は町よりも森に近い所に砦があったってことですね」
乙姫がしみじみと言う。
「そして今は無いということになるのう」
「「あっ……」」
トレニアといなもが焦ったようにリリを見た。
リリは落ち着いてと両手を前に上げる。
「いや、別にそんなに気にしてないから平気だよ。そんなに強い魔物いるの? って思っただけで」
ファーストが答えた。
「今の所、我々の脅威になりそうな魔物は見つかっていません。空を走る光くらいだと脅威となるものはいましたが」
「黒の森の中心に近づくと強くなるんだよね」
「はい、聖なる木の群生地帯が終わるあたりに生息する魔物が一番強いようでした。1番達でも勝てないでしょう」
「そう聞くとレベリングしたくなるよね。でも倒すともう倒せないから、どうやって増えるのか確認するか、多すぎて困ってるような奴を倒すかしかないっていう」
全員が今までのことを思い出して、初耳ですというように驚いた様子だ。
ファーストが聞く。
「前の世界でも気にされていたのですか」
「え、前の世界は倒し切るとかできないから気にしてないよ」
ほとんどの者達はなるほどと納得し、一部の者はあれだけやってもできなかったんですねと遠い目をしている。
トレニアが聞く。
「この世界の魔物は倒し切っちゃダメなんですか?」
「倒し切ったら素材が取れないよ。あーでも安全だけ欲しいならありなのかな……」
トレニアはきょとんとした様子でリリを見た。
リリはトレニアの顔を見て笑みを浮かべて言う。
「外の人達の話だけどグレイトホーンの肉あるでしょ。あれレア度でいうならRなんだよ。で、魔物を全部倒し切ったとしたら、今後食べるお肉は外で安全に飼育できる範囲の肉になるから、レア度は最下位のNに、はははっ……なんて顔してるのみんなっ」
リリの例え話を自分の身に置き換えて想像して、苦悶に満ちた表情を浮かべている全員を見てリリは笑った。
いなも、プニプニが言う。
「美味しいご飯も食べられないなんてつらすぎます」
「食べ物のレア度が下がる想像をするだけで、こんな気分になるとは思いもしませんでしたな」
トレニアが代表の中で一番忍耐強い高いぼーんの方を見て言う。
「アタシ耐えられないかもしれない。ぼーんもこれは耐えられないんじゃない?」
「皆と食べているものは違うが、某も食べている物のレア度が変わるとエネルギーの量が落ちたような心地がするからな。あるやもしれん」
思い思いに食事の内容が変わってしまった想像をしている全員を見ながら、リリは言った。
「レア度って結局、なんなんだろうね。味付けとかで何とかならないのかな」
カーヘルはリリが基本的なことを聞いたので、少し疑問に思った様子で答える。
「リリ様、味付けによってある程度は美味しくすることができます。ですがどうしてもぼーんが言っているエネルギー、おそらくMPや魔力と同じものだと思われますが、それだけは補えません。レア度は物が保有している魔力量のランク付けだと私は考えています」
リリは先程ファーストと話していた話題だと思った。
すかさず聞く。
「もしかして品質も魔力量が多ければ高いの?」
「そう思います」
リリは知らない間に第六感が実装されていたんだと目を輝かせた。
「つまり、スキルを使うと魔力の補充もできるから、品質が上がってたってことだね。しかも魔力が多ければ美味しいと。これは、純粋に比較はできなくなってくるね」
カーヘルが戸惑った様子で聞く。
「リリ様は今までどうして美味しくなると思っていたのですか」
リリは明後日の方向に目を逸らした。
「……美味しいって概念でも注入されてるのかなって」
カーヘルはスッと姿勢を正して悟ったように言う。
「リリ様ならできそうな気がします」
ルエールがカーヘルを見下ろして笑顔で言った。
「リリ様にしかできないの間違いじゃない?」
「ルエール、お前は黙ってろ」
ルエールはデモクの方を見て肩をすくめた。
静かになった玉座の間でリリは誤魔化すように言う。
「えーと、何の話だっけ」
「最初は森の偵察の話でした。今はトレニアの魔物を倒しきってはいけないのかという質問に、リリ様が魔物を倒し切ると素材が取れなくなって食事のランクが落ちると回答した所です」
「まとめてくれてありがとう、ファースト。きっと落ちるのは食事のランクだけじゃないと思うよ。まあ、でも安全も大事だから考え方は人それぞれってことで、とりあえず森の偵察だね」
他にも落ちるものがと恐々としているトレニアに、リリは言う。
「トレニア、氾濫っていうくらいだから、きっと多すぎて溢れてくるんだよ。だから気にしないで大丈夫だし、エリアのみんなと偵察よろしくね」
「リリ様が言うなら安心ですね。お任せください! まずは数を数えるだけでいいんですね」
「そうだよ。時間がないからトレニアは昼の間に数えて、夜にぼーんとプニプニが続きをやるのはどうだろう」
ファーストが答えた。
「よろしいかと。リリ様、効率のために私とエリアの者も参加してよろしいですか」
「いいけど、何するの?」
「森の探索とグルークの町での捜査を経て私も学習いたしました。普通の作戦では個人から情報を集め、実動部隊全体に情報を流す部隊があった方が、引き継ぎも早いですし、ミスも減らせます」
(……代表ってエリアの管理者って設定だったけど、ミスする人なんていなかっただろうし、引き継ぎなんて存在しないもんね)
リリが納得している間にも、ファーストの話は続いている。
「それをリリ様もご存知だったので、情報の国の情報管理局局長のアイを補佐として私につけたのだと思います。ですが、キャラリックメルにいるほとんどの者は己がやったことが、自動的に同じパーティの者とリリ様に伝わる状況に慣れすぎています」
リリはゲームでNPCだけのパーティを作って採集活動を指示すると、その指示を受けたNPC達の行動を簡単な記録として読むことができたので、それのことかなと思った。
同時にファーストの言い方に引っ掛かりを覚えて、なんか雲行きが……という気分で続きをおそるおそる聞いている。
「リリ様は前回、情報が自動的に共有されない環境で作戦を行うよう指示されました。この環境下で行う作戦では、個人が報告するまで情報は更新されません。手間もかかり、同じミスも発生します。ですがそれが外の世界の普通です。それを学ぶことによって、我々は外の者達の考えを理解することができます。情報の国をリリ様が作られた理由もそこにあると思います」
リリは、パーティ編成しなくても何にも言われなかったからしなかっただけだし、情報管理局とか、情報統括部門とか名前がかっこいいから作っただけだよと、流石に言えなかった。
「前回の作戦で私が学んだことを、今回の作戦を行う皆にも学んでほしいとリリ様が考えておられることは分かりました。ですが今回の作戦は前回と違い期限があります。初めての者だけで行えば、期限を越えることにもなりかねません。なので前回の経験を皆に共有し、効率を上げさせていただこうと思います」
ファーストはそこまで言い切ると、いかがでしょうかという視線をリリに向けた。
リリは表情に出ないように気をつけながら考える。
(私がメニューの機能を使いこなせてないせいで、ファーストがどんどん成長してる……。初めて知ったことが多すぎるし、あんまり素直に言いすぎるとさっきみたいになるから……)
リリはパーティを組んで欲しい時は、皆から言って欲しいという気持ちで言う。
「大変かもしれないけど、よろしくね。前の世界の話だけど、私が作れるパーティの数には限界があったから、逆にどこでパーティを組んだらよさそうか教えてくれると助かるよ」
ファーストは頭を下げて言った。
「お任せください」
徐々に理解した様子が玉座の間全体に広がり、さすが、スケールが、同時に、情報の国ってなどといった声が上がる。
プニプニがつぶやく。
「リリ様が情報の国を創った時点で、リリ様が限界を気にされていることに気がつくべきでしたな」
プニプニの言葉を聞いた乙姫が言った。
「我々にその判断ができる者はいないと思うが」
「ああ、だがそれでもと思わずにはいられないね」
「ふん、全くだ」
ファーストも考え込んだ様子のままつぶやく。
「リリ様は最初から情報の国の技術と組み合わせる予定だったのですね。となると……」
リリはガヤガヤとした音を聴きながら思う。
(情報の国って人探しから、潜入捜査、やろうと思えば暗殺まで何でもできる映画に出てくるような情報戦のプロのファンタジー版みたいなイメージだったんだけど。なんかちょっと違うような)
リリが考えているところに、ファーストが話しかける。
「リリ様、それでは1つ提案がございます」
「……何かな?」
「ザーツマールの首都ビルデンテの偵察も行われてはどうでしょう。グルークの町以上に様々な種族の者が参加できるので、いい訓練になるかと思います」
リリは異世界の首都の偵察という単語だけ聞くと危ない気がした。
「やってもいいけど、危ないことはしちゃダメだよ。首都ってくらいだし、前の世界に似たようなやつがないこの世界のオリジナルの魔法とかあったら、何が起きるか分からないから気をつけてね」
リリ様が我々の安全を気にしてくださっている! そう叫ぶ声とともに玉座の間は最高潮の盛り上がりだ。
ファーストも嬉しそうに微笑んで言う。
「ありがとうございます、リリ様。オリジナル魔法についてはキャラリックメル全体に伝え、注意を促しておきます」
(危ないって話をしたのに盛り上がってる……)
そう思ったリリは引いた様子で言う。
「う、うん、本当に気をつけてね」
「はい、リリ様の考えは一端ではありますが理解しております。リリ様の期待に添えるよう、最善を尽くさせていただきます」
ファーストはそう言って、リリの言葉を待つように黙る。
玉座の間にいるリリ以外の全員がやる気に満ち溢れた様子だ。
リリは何を言ってもダメな気がしたので、さっさと行動に移そうと思う。
なんと言おうか考えて、リリは少し笑って言った。
「じゃあみんな、キャラリックメルとしての初めての作戦、開始だよ」