教会
二人が協会へ入る。
椅子は脇に動かされ、床には布が敷かれていた。
その上に数多くの怪我人が並べられていた。
「酷い…。」
「アリス、これ魔力回復ポーション。」
「、ありがとう。」
「助けるよ。」
「うん。」
たすくが回復しようと怪我人に近づくと、ある事に気づいた。
怪我人の近くに数字の描かれた板が置いてある
この怪我人は二と割り振られている。
「…優先順位か、怪我の度合いなのか…。」
「すみません!」
「、誰ですかあなた。」
シスターは見知らぬ顔の人間を警戒している。
「これ!」
たすくはトリアージとして使われている板を持ち上げた。
「怪我の度合いですか、優先順位ですか!?」
たすくの焦りの混じった声とトリアージの意味を理解してる発言に、シスターは瞬時に医療が出来る人間だと察した。
「、優先順位です!一と割り振られている人が優先です!」
「わかりました!ありがとうございます!」
たすくは一と割り振られた怪我人を探し、回復魔法をかけはじめた。
「…、ここは。」
「、よかった…。」
「起き上がれそうだったらこれ飲んで。」
アリスが回復ポーションを傍に置いた。
「…、ありがとう。」
村人がポーションを受け取るのを見届け、アリスは別の怪我人に向かった。
「(アリスは流石だな。)」
「よし、もう平気ですよ。」
「、あぁ…。」
「(…、少しクるものがあるな。)」
「他は?」
アリスがたすくと合流し、周りを見回した。
「もう協会は平気っぽいね。」
「外も二人とさっきの人で足りてるってさ。」
「よかった…。」
アリスは緊張の糸が解け、屈んだ。
「お疲れ様。」
たすくはアイテムボックスから水を取り出し、アリスに手渡した。
「ホントだよ。」
アリスが受け取り、水を飲んでいると先程のシスターが近付いてきた。
「お二人のとも、助けていただいだありがとうございます。」
シスターは深々と頭を下げた。
「大丈夫ですよ。」
「私だけでしたら半分も救えませんでした…。」
「本当にありがとうございます」
シスターは二人に頭を再び下げた。
「お礼ならアリスにお願いします。」
たすくはアリスを指した。
「…え、私?」
「一番最初に駆け出したのはアリスですから。」
「沢山の命を救えたのはアリスのおかげですよ。」
「ちょ、やめてよ。」
アリスは恥ずかしそうに赤くなった顔を隠した。
「あなた達のおかげで大切な村の人が助かりました。」
「あなた達に神様の加護がありますように。」
シスターは祈りを捧げた。
「…、どういたしまして。」
アリスは笑みを浮かべ、礼を受け取った。




