予選2
「うおおおお!!!」
巨大な男が大声を上げ、たすく目掛けて突進してきた。
両手にはナックルを付けており、拳を振りかざした。
「モンクか、いいね!」
たすくは身をかわした。
「なにっ!」
「見せ甲斐がある」
たすくの両手が光り輝く。
たすくもモンク系統のジョブで来ているようだ。
「神拳四式!」
胸に一発、腹に一発入れ、モンクは衝撃で前かがみになる。
たすくはその場で回転し、下がってきたモンクの顔面を拳の甲で横殴りにした。
勢い余ってモンクは宙で一回転する。
宙に浮いたモンクへ最後の一発を入れると、モンクは場外へと吹き飛んだ。
「あちゃー…やりすぎちゃったか。」
「勝者、Cの7たすく!」
「チッ、硬いな。」
会場に銃声が鳴り響く。今回の対戦相手はガンナーのようだ。
「(うわー、盾にしといて良かった。)」
「(剣とか選んでたら面倒くさくなってたよな。)」
まさかガンナーと当たると思ってなかったのか、たすくは安堵した。
「防戦一方だな。」
「そうだね、でも盾って結構便利なんだよ?」
「アースハイド」
そう言い、たすくは地面へと潜った。
「なら見せてもらいたいものだな!」
「やっほー!」
アースハイドを解き、相手のガンナーの後ろへ飛び出す。
「っ、いつの間に!」
瞬発的にガンナーはたすくの眉間を狙い引き金を引いた。
玉は直撃していた。
しかしたすくの防御を破ることは出来なかった。
「危ないなぁ。」
玉は眉間から落ちた。
「…は?」
「バック」
たすくが唱えると盾がたすくに向かって飛んできた。
「お前今何をッ──。」
動線に居たガンナーを吹き飛ばし、盾はたすくの元へ戻ってきた。
たすくは吹き飛ぶガンナーを避け、盾をキャッチした。
「盾も便利でしょ?」
「、お前!!!」
ガンナーの頭に血が上る。
体勢を整え銃を構えた。
「勝者、Cの7たすく!」
「なっ─、くそっ!」
審判が宣言した。
吹き飛んだガンナーは場外へ出ていたようだ。
「次ってブロック決勝じゃない?」
アリスは案内が書かれた用紙を見ている。
「強いな、それになんでも使えるんだな。」
「というか人増えすぎだろ。」
「モンクの人が前回2位だった人らしいよ。」
アリスは売店で買ったサンドイッチを食べ始めた。
「お前…かなり楽しんでるな。」
そう言い残すとギソクは立ち上がり、売店へと向かった。
「あ、ジュース買ってきて〜」
アリスは立ち上がったギソクに声をかけ、ギソクは後ろ手を振り返事をした。




