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オリシエ平原

「あ、ここっぽい。」

何事も無く野宿を終え、三人はオリシエ平原へとたどり着いた。


「ホーンカウいる?」


「…」

「そこに一匹、向こうに二匹。」

たすくが指さした方向には何も見えなかった。


「今魔法使ったか?」

ギソクが問いかけた。


「え、なんも気付かなかったけどな。」


「相手に気付かれないように使う魔法だからね。」

「向こうにいる二匹は一旦ほっといて、向こうの一匹の方に行こう。」


「…お前、意外と狩りの仕方分かってるんだな。」


「どういうこと?」

アリスはギソクの言葉を理解出来ずにいた。


「二匹って事は番か子持ちってことだろ。」

「母数を減らさないようにするなら一匹を狩る方が良いからな。」


「なるほどね〜、狩りも考えなきゃなんだ。」

ギソクの説明を理解し、アリスは疑問が一つ解決した。


「じゃあ行こうか。」

「二人は離れて着いてきて。」


「わかった。」



「…」

「(よし、ここなら届くな。)」

「スリープ」

たすくの声にホーンカウは反応し、振り向くも睡魔には耐え切れずに眠りについた。


「いいよ。」

たすくが合図をし、二人を呼んだ。


「…本当に寝てるな。」


「寝てるね。」


「ホーンカウは結構臆病だから、危機を感じると角を振り回したりするんだよ。」


「臆病ならなんで群れで行動しないんだ?」

ギソクは疑問に思いたすくに聞いた。


「角の大きさでメスを取り合うからね、ホーンカウはプライドが高いんだよ。」

「群れを率いる事も強さだけど、群れを作る事がホーンカウにとっては弱く見えるんだろうね。」


「確かに、こんなの振り回されたら当たったら死んじゃうよ。」

アリスは角をつつきながら呟いた。


「だな。」


「トドメ刺そうと思うけど、なんか便利な魔法ある?」


「水魔法の応用で血抜きはできるぞ。」


「わかった。ならアリスは離れてて。」


「うん。」


たすくが剣と桶をアイテムボックスから取り出す。

桶を地面に置き、剣を構えた。

「行くよ?」


「あぁ。」

たすくが剣を振り下ろすと、ホーンカウの首が落ちた。

血液が吹き出すが、ギソクの魔法で全て桶に入って行く。


「おい、桶一つじゃ足りねぇぞ。」

満杯になった桶を見ながらギソクは言った。

ギソクはその間、空中に血液を留めている。


「ごめんごめん、あと一つあれば足りそう?」

たすくはもう一つ桶を取り出した。


「あぁ。」


「…血抜き終わったぞ。」

「アイテムボックスに閉まっておいてくれ。」


「わかった。」



「おー、丸ごと入った。」

容量の大きさにアリスは驚いている。


「あと1匹か。」


「あ、向こうに1匹いたよ?」

アリスが別の方角を指さした。


「…番でも無さそうだね、じゃああれも狩って行こう。」


「わかった。」


「あ、二人でやってみる?」

たすくは気を利かせて二人に声をかける。


「いや、俺たちがやると余計な傷が付くから辞めといた方がいいんじゃないか?」

「食料品なら傷が無い方がいいだろ。」


「確かにそうか…。」


「討伐だけなら俺らでやるよ。」


「えー、私は嫌よ。」


「お前は働け。」


「村に着いたら働くから。」


「村に?」

二人はアリスの言った事がわからなかったが、アリスが歩き始めた為ホーンカウの方へ向かった。



「よし、ホーンカウ二匹目終わったね。」

たすくは手馴れた動きでホーンカウと血液をアイテムボックスへ入れた。


「ならさっさと村に行って終わらせようぜ。」


「そうだね〜、お風呂入りたいし。」


「じゃあ向かおうか。」

三人は近くにある村を目指して歩き始めた。

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