朝食
「…、よし。」
焼けた目玉焼きをお皿に移す。
一緒に焼いていたベーコンも綺麗に焼けている。
アイテムボックスから野菜を取り出し、サラダを作る。
その時、二階から誰かが降りてきた。
「ん…飯か。」
ギソクの声が聞こえた。
「起こしちゃった?」
申し訳なさそうに声をかける。
「いや、なんか起きた。」
「寝るのが早かったからだと思う。」
「顔洗ってくる。」
「それ終わったらアリス起こしてきて欲しいんだけどお願いしてもいい?」
「あぁ。」
ギソクは返事をし、風呂場へ入って行った。
それを見届け、朝食の支度を進める。
「おい、朝飯だとさ。」
ギソクは部屋の前で声をかける。
「…んー、分かった。」
数秒経って返事が帰ってきた。
本当に起きたか分からないが、部屋に入る事もできないのでギソクは広間へ向かった。
「起こしてくれた?」
「声は掛けた、あとはアイツ次第だ。」
「まぁ部屋に入れないもんね。」
「当たり前だろ。」
「それより結構豪華だな。」
並ばれた朝食を見て、ギソクは呟いた。
「そう?」
「卵は痛みやすいからな。これ平気か?」
ギソクは目玉焼きに視線を落とす。
「アイテムボックスに入れてた奴だし大丈夫だとは思うけど。」
「なら大丈夫か。」
「珍しいな。アイテムボックスなんて。」
「そうなの?」
「使えるやつは居るが、大体は雑用に使われるからな。」
「それに冒険者より安定した仕事に就けるからな。」
「なるほどね。」
ギソクと会話していると、二階から足音が近づいてきた。
「おはよ〜…。」
アリスが目を擦りながら歩いてきた。
「おせぇよ。」
ギソクが呆れた声で言う。
「朝弱くてさ…。」
「先食べてて良かったのに。」
「今できたところだよ。」
「…豪華ね。」
「それギソクにも言われたよ。」
三人は椅子に座った。
「…、美味いな。」
ギソクが目を丸くして言う。
「ウチで出てきた料理より美味しい。」
「たすくって料理もできるんだ。」
アリスは朝食を食べてご機嫌になった。
「料理は得意だよ。」
「(上げられるスキルは全部上げたし、マスターもしてるからな…。)」
「準備が終わったら冒険者組合に行って依頼を受けよう。」
たすくが食べる手を止め提案した。
「わかった〜。」
「おう。」
「そういえば皆はどの位までランクを上げたいの?」
純粋に気になり、たすくは二人に問いかけた。
「んー、Bランクくらい?」
「Bランクからは税の免除と国の出入りが自由になるんだよね〜。」
アリスは利便性を重視してるようだ。
「俺はAランクだな。」
ギソクはベーコンをナイフで切りながら答えた。
「そっか…。わかった。」
「お前ならSランクも行けるだろうけど、俺たちが足引っ張るだろうしな。」
「だね、Sとか行ける気しないもん。」
アリスは苦笑いしながら水を手に取り飲み込んだ。
「アリスはB、ギソクはAランクね。」
「細かい事はその目標を達成できた時、また話せばいっか。」
「だな。その時になったら俺たちも成長してるかもしれないしな。」
「確かに、たすくと居たら強くなれそう。」
「いや、お前はたすくに甘えて戦わなくなるだろ。」
ギソクは真顔で言った。
「…、確かに!」
アリスはギソクの言葉に衝撃を受けた。
「アハハ、自分は食べ終わったから、二人も食べ終わったら出る準備初めてといてね。」
「わかった〜。」
「了解。」




