↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
10/38

合否

「…。」


「どうしたんだよ、そんなにソワソワして。」

見かねたギソクが声をかけてきた。


「え、緊張しないの?」


「する訳ねぇだろ。」

即答された。ギソクは自信があったようだ。

答えを聞くまで緊張するのは普通だと思っていたが違ったようだ。



「聞いたよー、化け物二人とも。」

声のする方を向くとアリスが居た。


「なんだそれ。」

ギソクは冷ややかな目でアリスを見ていた。


「さっき試験官の人が話してたよ。」

「頭のおかしい威力の魔法を連続で見させられたって。」

「そんなやばい魔法使ったの?」

アリスは魔法を見ていなかった為、気になっているようだった。


「俺は派手なの使うって決めてたからな。」

ギソクは何処か自慢げだった。


「それはまぁ、想像はできるけど…。」

「まさかたすくまでそんな魔法使うなんて誰も思ってなかったよね。」

アリスはたすくの方を見て言った。


「程々に。」


「んな訳あるか。」

ギソクに怒られてしまった。


「二人の魔法の振動で会場パニックになってたんだからね。」


「悪かったな。」

こういう時ギソクは謝るタイプなんだなと、たすくは感心した。


「でも人数も少ないしこれは受かったでしょ。」

確かに人数は少ない。全部で7人くらいしか居ない。

会場には100人近く集まっていた為、アリスの言い分は説得力があった。


ふと扉が空いた。

試験官が部屋に入ってきた。


「全員いるな。」

「まず先に言わせてもらうが、お前ら全員合格だ。」



「良かった…。」

たすくは結果を聞き安堵していた。


「いや当然だからね?」

「そりゃな。」

ギソクとアリスはたすくの反応を見て呆れていた。

ほかの受験者も喜んでいた。


「本来なら他にも試験があるんだが、お前らには必要無いと判断させてもらった。」


「まずお前らのランクだが、Fランクから始めてもらう。」



「冒険者ってGからだよな。」

「たしかそのはずだけど…。」

部屋が少しざわついた。



「静かに。」

「普通はGランクからだが、Fランクからは討伐の任務を受けられるようになる。」


「今討伐に出られる冒険者の数が減っている。」

「実力のあるお前らに早く経験を積んで欲しい為、この様な措置を取らせてもらった。」


「だがそこで問題が発生する。」

「初心者は油断するとすぐ死ぬ。」

「そこでお前たち7人でパーティーを二つ作ってもらう。」



「(…パーティーか。)」

「(…活躍しても戦果が分割されるのは困るな。)」

たすくは少し乗り気じゃなくなっていた。

有名になるならソロの方が明らかに目立てるからだ。



「だが問題もある。」

「今この合格者の中で前衛を張れるヤツは1人しかいない。」

「この中に前で戦える奴は居るか。」

部屋が静まり返った。

どうやら誰も居ないようだった。

ただ、一人を除いて。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。