ほのおのひかり
おなかがすきすぎて、めがさめちゃった。
まだよるだ。あたりはまっくら。
まっくらなんだけど、おほしさまのひかりでてらされてるから、まわりはみえてる。
にゃんにゃはわたしのおなかでまるまってねむってる。
めをとじて、りらっくすしてねむってる。
うーん、おなかがすいたな。やっぱりおかしはふってきてないかぁ。
かみさまも、もうねちゃったんだろうな。きっと。
……かみさまってどこでねるんだろう?やっぱりべっどのうえなのかな?
かみさまがねるべっどなんだから、きっとおっきくて、ふかふかなんだろうなあ。
そういえば、ひさしぶりに“ゆめ”をみちゃった。
“みこ”のおねえさんたちはよく“ゆめ”をみるっていってたけど、どうしてわたしは、たまにしか“ゆめ”をみられないんだろう。
どうしてわたしが“ゆめ”をみたっていったら、“そうしゅきょう”さまはあんなに“ゆめ”のおはなしをききたがるんだろう。
とってもふしぎ。
でも、きれいだったなあ。おおきなほのおが、いっぱいもえて。
ゆらゆら、ゆらゆら。
めらめら、めらめら。
あかくてあかるい、ほのおのひかり。
おそらにとどきそうな、ほのおのひかり。
とってもきれいで、すいこまれそう。
どこかでとりさんがないてるこえがする。
ひともおみせもいないから、まちはとってもしずか。ねむってるみたい。
わたしも、もういっかいねようっと。
もしかしたら、“ゆめ”のつづきがみられるかもしれない。とってもたのしみ。
おやすみなさい。
どうか、“ゆめ”のつづきがみられますように。