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97. テント張り
「皆の者、テントを張るぞ」
クウ村長が皆にテントを張るように声をかける。今回は色々あったので、大きな壺祭りになる、その為、テジ村の家だけでは足りないので各自テントで暮らすようだ。
ドンドコマッスル号から、ふよふよと布地の物と棒が浮いて各自の所に飛んでいく。
「すごいね。いろんな色の布が飛び交ってるわ」
「そうだね。僕もこんなに人が村に来るのは初めてだから、こんなの見たことないよ」
リーンと2人でその光景を見ていた。テント張りも、先ず1本の棒を地面に立てて、下に厚手の布を敷き、棒の上先端に大きな布を被せ四隅をそこら辺にある石で止めていた。ものの数分で色とりどりのテントがいくつも出来上がった。
「すごいわね」
「うん、僕にもこんな力があったら良かったんだけど」
「キョウには別に無くたって、スコルブや大蛇を倒す力があるじゃない」
「あるけど、皆持ってるのに、自分だけ持ってないのはなんか寂しいんだよ」
「それだけの力を持ってるのに欲張りすぎだよ。私なんて、2つとも持ってないのに」
「そうだった。僕は欲張りだったのか!」
「そうだよ!」
2人でそんな会話をして、最後には笑い合った。欲張りな僕の心は軽くなった気がした。




