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92. 砂漠に必要

 「さぁ、砂地獄から脱出しようかの」

 「スナジゴクはどうするの?」

 「今はキョウの岩を頭に受けて気絶してるみたいじゃから、放っておこうかの」

 「どうして?危なくない?」

 「あやつはな、基本的に近づかなければ無害じゃ。それに、あやつは砂漠を整えてくれるのじゃ。この巨大な流砂があるお陰で、発見し難い小さい流砂が出来なくなっておる。砂漠を旅する物にはありがたいのじゃ。今回は巣に猛スピード突っ込んでしまった、わしらが悪い。」

 「分かったよ。じゃあまた戻って回すね」


 そう言ってから、梯子を降りて後部座席に座る。そして、車両の左右の棒を握る。


 「準備できたよ」

 「また車両の下の流砂を固くしたぞ。出発じゃ。カン!操縦引き続き頼んだぞ。もう突っ込むなよ」

 「了解。スピードを抑えてくれれば大丈夫。ゆっくりね、キョウ」

 「ゆっくりな」

 「分かってるな、ゆっくりだぞ」

 「キョウ、ゆっくりよ」

 「任せてよ!行くよ~」


 僕の楽しげな声に、少し不安な顔で皆が見つめる中、僕はゆっくり車輪の棒を回し始めた。

 

 「なんか……キョウが、クウ村長に似てきた気がするわ」

 「「「そうだね」」」


 走り始めると、なんかリーン達が前で囁いてる気がした。

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