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89. 砂地獄
「休憩は終わりじゃ。乗り込めー」
30分程休憩をして、クウ村長の声がかかった。そして、皆僕の方に歩いてきて、肩を叩きながら声をかけた後、自分達の車両に次々に乗り込んでいく。
「筋肉を大事に……」
「安全運転で……」
「常識の範囲内で……」
「乗りたくない……帰りたい……」
「もう限界だよ……わかってるよね?」
最後の人は睨みながら、話しかけてきた。怖い……。皆からの激励?の後、僕も先頭車両に乗り込む。
「キョウ、皆も疲れているみたいだから程々で良いぞ、程々でな。」
「うん……」
クウ村長も皆の雰囲気を感じ取ったらしく、力を加減するように声をかけてくれた。棒を持つと先程よりゆっくり回しながら、出発した。
「「「大変だぁー」」」
出発して5分ぐらい走行すると、車体がいきなり沈み、斜め下に向くと同時にトンテンカンから叫び声が聞こえてきた。
「こりゃ~ちとやばいぞ、スナジゴクに遭遇したみたいじゃ。キョウ全力全開じゃ!抜けねば皆喰われるぞ!」
前方の窓をみると砂が流れており、その先にどでかい虫がいた。




