73. 狩りじゃ~
「狩りじゃ~!」
次の日の朝、朝食を食べて外に出るとクウ村長が開口一番叫んだ!余程楽しみなのかもしれない。そして、回りを見渡すと、狩りについてくるのは同じ顔の男の子3人みたいだった。ここらでは見かけない、赤い髪で坊っちゃん刈り、背は私たちより少し高い。青、黄色、橙色の作業着姿である。
「ん~いつものメンバーじゃの。おはよう。トン、テン、カン」
「「「おはようございます」」」
「仕方ないよ」
「あれに乗れるのは」
「僕たちぐらいだよ」
「面白いと思うんじゃがの~」
「「「あれを面白いと思うのはクウ村長だけー」」」
面白いぐらい息がぴったりな3人組である。
「それはさておき、こっちの2人組がテジ村から来た使いの者で、男の子がキョウ、女の子がリーンじゃ。フサワシのリーダーを倒すぐらいだから相当強いぞー。それでこっちの3つ子が鍛冶職人見習いじゃ。青い作業着を着るは長男のトン、黄色の作業着を着るは次男のテン、橙色の作業着を着るは三男のカンじゃ。お互い挨拶せい!」
「「よろしく」お願いします」
「「「こちらこそよろしくお願いします」」」
「挨拶は終わったな、広場に行って出発じゃー!」
皆で広場に向かって歩き出す。するとトンテンカンが小さい声で話しかけてきた。
「「「気を失わないようにね」」」
不穏な声が聞こえて、そのまま歩いて行った……。少し、いやかな~り不安な始まりである。




