148. 客室にて
「こちらのお部屋です」
僕たち3人は、衛兵につれられて客室の前まで案内された。部屋の中に入るとベットが4つあり、クローゼット、部屋の中央には机とソファーがあった。
「なんか疲れたな」
「そうだね。体は大丈夫だけど精神的にきついかな。」
「坊主共、とりあえず座って今後の話をするぞ」
僕たちはソファーに座った。
「まぁ、なんだ……虹色の尾羽については、坊主共も知らなかったとは言え、無かったのは残念だ。まぁ本人にしか幸運は訪れないと言われてるから、売ったり買ったりは出来ないんだが。しかし、虹色の卵は本当にあったんだな。あれでレオ王子みたいに王族も興味を持って、行く者が現れるかもしれん」
バダトが言うように、もし王族がテジ村に来るのなら今年は大きな壷祭りになりそうである。
「どれくらいの価値があるんだろうなあの卵。食ったら旨いのか?」
「食べちゃダメでしょ。皆知らないって言うぐらいだから、すごく価値があるとしか言いようがないよ。バダトさんは、どれ程か分かりますか?」
「まぁ、虹色の尾羽のように本人に幸運が訪れると、分かっていれば良いが……初めてだからな。ただし希少価値と言うならば、虹色の尾羽を越える」
「バダトさんは、村に来てくれるんですよね?」
「あぁ、虹色の卵のこともあるが、オアシスに映っていたキョウとリーンにも会ってみたい。商人としての勘があいつらを見て言っている」
確かにキョウは、僕たちには出せない力が出せるし、リーンは虹色の尾羽と卵をもらった本人だ。しかもドラの……
「リーンを見てると、胸がドキドキするんだ。バダトさんこれって病気なんだろうか?」
「お前……まさか?その年で初めてなのか?」
ドラが呟いた声にバダトさんが反応する。僕はすかさず人差し指を口に当てる。
「本人が気付くまで、待ってあげてください」
「あぁ」
「何が初めてだって?」
「いや、気にするなこっちの話だ」
その後、ドラがいつの間にか寝ており、バダトさんと僕は2人の出会いの時について話すのであった。




