145. 過去見のオアシス
「これは過去見のオアシスと言って、望んだ過去を映してくれる。しかし、王族しか使うことが出来ない。さぁ、見えてきたぞ。」
レオ王子がそう言うと、オアシスに映像が映り出した。皆でオアシスを見下ろす。リーンが卵を持って走っている。後ろからはフサワシの女王が追って来ている。音は聞こえない。
「この子は誰だ?」
「この頃テジ村に来た女の子で、リーンと言います」
レオ王子の質問に答える。場面は代わり、キョウがフサワシの女王を倒している。
「この子は?強いな……」
「キョウと言います。生き倒れている所をテジ村の村長が見つけて、数年前からテジ村の村長と一緒に住んでいます」
虹色の尾羽が卵に吸収されて、卵が虹色の斑模様になる。追加で、フサワシの女王から虹色の尾羽をもらっている。
「確かに卵と尾羽をもらっているな。これで証明されたな」
バダトさんがそう言うと、村長の家で何かに包まれている卵の場面になる。そして、また場面が代わる。キョウとリーンが知らない男性と話して、虹色の尾羽と何かを物々交換しているみたいだ。映像は終わって、オアシスの輝きは次第に無くなっていく。
「ふむ、卵はあるみたいだが尾羽は無いようだな。あの男が誰か知っているのか?」
「すみません、知りません。テジ村では無いようなので、2人が向かう予定だったハン村の誰かだと思います」
「そうか……」
虹色の尾羽と卵があると言うことで、ここに使いに来たのに、どうなってるんだよキョウ~




