132. 嘘か本当か
「それじゃあ楽しんだことだし、そろそろ本題にはいろうか」
バダトは、ご満悦な表情でそんなことを言う。
「それで、なんで坊主共はテジ村の使いで来たんだ?」
「え~と、今年はフサワシのリーダーが狩れた事、フサワシの女王から尾羽と卵を貰ったので、カラ村長から壺祭りにコドから商人達を呼ぶことになりました」
「ほ~それは凄いな。リーダーの肉となりゃスゲー旨いからな。売るにしても、高値で売れる。尾羽もここ最近じゃ聞かない上に、卵とは……デザどう思う?」
「それが本当だとしたら、前代未聞だと思います。しかし、言葉だけ信じて辺境のテジ村に行くのは……」
バダトさん、デザさん2人とも思案顔になる。確かに言葉だけで行って、本当はありませんでしたってことになると、損害は大きい。
「嘘じゃねー!」
ドラがいきなり叫んだ。
「嘘だったら、俺は死ぬまでこのキャラバンでタダ働きする!」
「僕も!」
「う~ん、そう言われてもな。働き手は多く要るし、まだ子供だしな……」
嘘はついてないのに……。キャラバンをまとめる者としては、僕たち子供の事をすぐに信じろと言うのが無理があるのかもしれない。
「バダト様、王家にあのオアシスを使わせて貰うのはどうでしょう?あれならば、本当かどうか分かる上に、本当であれば王家も動くかもしれません」
「でもな、嘘だった場合、俺たちキャラバンの信用を失う……」
デザさんから、新たな提案があったがまだバダトさんは決めかねている。




