131. もう一杯
「ガハハハハッ。久しぶりに大笑いしたわ」
「ゲホッ、ゴホッ。ヤバい……もうダメかも」
目の前で、少し涙目になりながら笑っているバダトさん。隣ではまだ咳き込んでいるドラ。
「飲みなさい」
デザさんが、またカボレジュースを汲んできて、ドラに差し出していた。それを見たドラは目が大きく開き、デザさんを見て、顔を勢いよく左右に振りだした。
「飲みなさい!」
今度は強い口調で言う。ドラは咳き込みながらも観念したようで、コップに口をつけ一気に飲み干した。
「……治った?」
ドラは驚いた顔で固まっていた。
「「「ギャハハハハハ」」」
「勇者には、2度目の杯をって具合に、カボレジュースをもう一度飲むと、あら不思議治るんだこれが」
「それならそうと、直ぐに飲ませれば良いじゃないですか!」
「いやいやいや、それじゃあつまらん」
「つまらんって……」
「それに友好を深める儀式としてはちょうど良い。なぁ野郎共!ドラの勇気に!」
「「「ドラの勇気に!」」」
「勇気って不意打ちじゃないですか!」
「まぁ怒るな怒るな。ドラ、カボレジュース旨かったか?」
「あぁ、小さい時に飲んだ時よりも旨かった」
「一番槍の勇気を飲んだ後に、再度勇気を振り絞る者には、更なる称賛をってやつだ」
「「「ドーラ、ドーラ、ドーラ」」」
ドラが一杯目を飲んだ時よりも、さらに周りは盛り上がりをみせている。




