123. 変わったベン
「さぁ、出発しようか。ライ頼むよ」
「ガオーーーー。ガオーーーー。ガオーーーー」
朝食を終え、ウロさんとスクさん、それとアニマルズ達と広場に来て、ライが三回吠える。
ドドドッドドドッ
周りから地鳴りが聞こえてきた。
「何ですか?この音?」
「もうじき分かるから、心配しないでいいぞ」
その音の正体はすぐにわかった。
「ワフッ」
「わっ!」
後ろから吠えられて、びっくりした。
「よ~ユウ、元気にしてたかぁ~?」
振り向くと、黒い髪の細マッチョの青年と見たことがある黒い犬、ごんさくが居た。
「ごんさくと、え~と、僕と会ったことありますか?」
「何言っとんだ~ユウ。オラだよオラ」
ごんさくと一緒に居るから、ベンさんだと思ったが、2日前に会った時には中年男性で太っていた。しかし髪色や顔は凄く似ている。
「う~ん、ベンさんの親戚ですか?」
「違うだよ。ベンだよベン」
「えー!でも、3日前と全然見た目が違いますよ?」
「そりゃ~ダイエットしただよ」
上から下まで改めて見たが、全然見た目が違う。若返ってるし、痩せている。
「いや、ダイエットって!そんなにすぐ変わりませんよ!」
「そんなこと言われとーても、2日間ウォーキング5分と腹筋10回やっただ」
「いやいやいや、そんなんじゃ人は変わりませんって!」
「だとも、それ以外はいつも通りだぁ~。あっ!ごんさくと鬼ごっこはスゲ~しただ。壺祭りがあるからって、ハイテンションになっちまってよ」
「たぶん、そちらが原因だったと思いますよ。でもベンさんって若かったんですね?」
「そうか~照れるなぁ~。オラは今年で40だべさ」
「はぁーーーー!?いやいやいや、どう見ても10代後半、高く見積もっても20代前半ですよ!3日前はそれくらいの年齢でしたが!他に何かしたんですか?」
「う~、わがんね」
3日ぶりに会ったベンさんは、見違えるような変身をしていた。話してる最中にもごんさくが顔を何度も舐めてくる。落ち着かせようとしてくれてるのかもしれないが、それでも僕の疑問は悶々としたままだった。




