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108. シ

 「うわっ」


 家の中へ行こうとすると、いきなり頬を舐められた。


 「ああ、この子はコク達のお母さんで、名前はシよ。コク達と遊んでたから、気に入られたみたいね」

 「僕の名前はユウよろしくね」 

 「ガッ」


 シの雷模様は紫である。紫色の所を少し触らせてもらった。コク達の少し硬い感じとは違い、柔らかく滑らかであった。


 「コク達と違って、柔らかいっ」

 「この子達の種は、大きくなると力が発現するの。それに合わせて雷模様の所が柔らかくなるみたい。コク達はまだ当分先ね。本来は人に懐かないのだけど、兄さんがケガをしてるライを家につれてきて、世話をしている内に懐かれたみたい。そして、ライが大きくなって、ケガしてた場所につれていくと、シに出会ったの。両方一目惚れなのかしらね。首を互いにあま噛みして、それから一緒に暮らしているわ」

 「そうなんですね。ライとシの力って何ですか?」

 「ライは、雷の力。シは、私は知らないの。兄さんは知っているみたいだけど……」

 「雷ですか、凄そうですね。シも気になりますが、ウロさんが、言わない理由があるのかもしれませんね。」

 「そうね。立ち話もこれくらいにして、家に入りましょ」

 「はい」


 スクさんと一緒に家に入った。シの後ろにトコトコとついてくるコク達は可愛かった。

 

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