105. 動物達<アニマルズ>
「うわぁー。いっぱい動物がいますね」
思わず声をあげてしまった。こんなに多くの動物を見たことがない。大きいのから小さいのもいる。
「この子達アニマルズは、兄さんが飼っているの」
「そうなんですね。触っても大丈夫ですか?」
「ええ、大丈夫よ。皆人懐っこいから、ただあそこで寝ている子、名前はライって言うんだけど、近づいてはダメよ」
スクさんが指し示す方向を見ると、一段高いところに一際大きな白に黄色の雷模様が入った虎が居た。寝ているみたいだが、耳が時々動いている。
「わかりました」
「じゃあ、わしらは帰るな」
「ベンさん、ごんさくもここまで案内ありがとうございました。」
「わふっ」
玄関で見えなくなるまで、手を大きく振って見送った。
「今からこの子達のご飯だから、手伝ってくれる?」
「良いですよ」
スクさんと一緒に台所に行く。もう料理は出来てるようで、お椀をそれぞれの元に運ぶだけのようだ。
「ユウくんは、このおぼんを持ってきてちょうだい」
「わかりました」
言われたおぼんには、6つのお椀が乗っていた。スクさんの後についていくと、6匹の子供の虎がいた。
「この子達はライの子供で、白い毛並みは同じなんだけど、雷模様の色がそれぞれ違うわ。赤色の子がセキ、青色の子がセイ、緑色の子がリョク、橙色の子がダイ、藍色の子がアイ、黒色の子がコクよ」
「皆よろしくね」
6匹の子虎達に近づくと、足元にわらわら集まってきた。僕ではなく、持っているおぼんに視線が向いている。僕はおぼんを下ろして、6匹の前にお椀を置くと、それぞれ勢いよく食べ始めた。
「皆が食べ終わったら、お椀をお盆に乗せて台所に持って行ってちょうだい」
「わかりました」
食べてる最中で悪いが、頭や背中を触ってみた。白い毛並みの所は柔らかいが、雷模様の所は少し硬かった。




