106/152
104. スクさん
「ウロ村長の家はここだぁ~」
「ベンさん、ありがとうございました。ごんさくもありがとね」
「わふっ」
「久しぶりに人を乗せて、喜んでるだぁ~」
ごんさくの尻尾は千切れんばかりに振っており、僕の顔を何度もなめる。一段落して、村長の家を確認する。僕の村と同じ石造りで作られているが、2階は無いがかなり大きい。所々に人にしては小さい扉が付いている。砂嵐が発生するためか、家の回りを囲う高い石垣がある。
「ウロさぁ~。子供がおめぇに会いたいってよ~」
「はいはーい、待ってくださぁーい」
ベンさんが声をかけてると、女の人の声がして、黒髪の綺麗な女の人が出てきた。
「初めまして、僕はテジ村から使いで来たユウと言います。」
「あらあら、お父さんの所から来たのね。今ウロ兄さんは出掛けているから、中で待っていて。私はスクって言うの。さぁ、入って入って」
「おじゃまします」
家の中に入ると、多くの動物達がいた。小さい扉もこの子達の為のものかもしれない。




