2日目 犠牲者たち。4
ねぇ、それよりみゆみゆ遅くないかな?
「トイレだろ?冷房の効いた部屋で凍ったフルーツなんか食うから腹壊したんだよ。」
もう昌大はデリカシーないんだから、でも大丈夫かな?
「ほんならウチちょっと見に行てくるわ。」
じゃあ千佳ちゃんお願い、と頼もうとしたところで女子洗面所前のドアが開きみゆみゆが入ってきた。
「あ、もしかしてみゆ待ち?ごめんね手洗ってるときにお友達から電話がかかってきたの。こっちはみんないるし、もしドラマの続き始まってたら迷惑かなと思って洗面所で通話してた。」
「もう美優、心配させないでよ。千佳が様子見に行こうとしてたのよ?…どうしたの浮かない顔をして。」
「あ、その…。昔のお友達からの電話だったんだけどね、みゆ的にバッドニュースっていうか…でも大丈夫!切り替えてドラマ楽しも!!」
「なにはともあれ続き見ようぜ、オレ次はアイスコーヒーでも飲もうかな。」
「ウチはホットコーヒーにしようかな。他にも飲む人いたら一緒に作るで?」
あたし達は各自飲み物を補充し自分たちの席に戻った。
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(あの女ふざけんな、陰で言いたい放題に言いやがって!こっちがいつまでも大人しくしてると思うなよ。大体今はお前が2番でみゆが1番なんだよ!そのことを思い知らせてやる…。)
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ドラマの方は主人公のあとを付ける妻の視点で進む。今日は休日なのに行き先は会社、どうやら休日出勤をしてきたようだ。
妻は知人に電話をかけ、やっぱり社長ともなると休みの日も会社にいるものかしらとボヤいている。社長夫人って立場も、気苦労が多くて大変…と言う妻の目に飛び込む一台の車。それは休みの日なのに会社の駐車場に止まっている秘書の車だったのだ。
妻は車を見つめると、ちょっと聞いてるのと問いかける相手を無視し通話を切る。彼女は会社に向かって歩き出した。
場面は変わって、社長室。普段仕事してるって環境でこういうことしちゃうの、シチュエーションが違って燃えるんだよなと言いながら秘書の肩に手を掛ける主人公。
もう社長…いつもは秘書室なのに、今日はここなの?今日は休みだから私達以外に誰もいないしいいんだけど…。女優の演技も相まって妙に艶っぽい映像である。
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そういえばこの女優って数年前にW不倫で話題になった女優をあえて採用したんだっけ。不貞行為のシーンがやたら艶かしさ満点で、全員成人しているとはいえ流石に気まずい空気が流れてきたな。
あーあ、俺もこういう火遊びやってみてぇな。いやバレたら俺の財産的に数千万…いや下手したら億の慰謝料請求されそうだな。その前にパートナー見つけなきゃなんねーけど。
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