2日目 犠牲者たち。3
助野くんと中田くんが麦茶とフルーツを用意してくれた。それから渡辺くんがポテトを温めるらしい。そういえば助野くんはまたダイニングテーブルの方に座るみたい、となれば1人分のスペースが空くね。
ウチは次の話が始まる前に、自分の部屋から枕を持ってくることにした。ドラマは横になりながらリラックスして見るのがすきなのだ。
始まっちゃうよ~という美優の声を背中に聞きながら寝室側のドアを開け、一目散に自分の部屋へ行き枕を取る。速歩きで戻ろうとすると、ドアの廊下側のノブに何やら1枚の紙が貼ってあるのが目についた。なにこれ…ワープロ文字のようで筆跡では誰が貼ったのか推測できない。
リビングに戻ると既にドラマ鑑賞が始まっていたので、とりあえずこの紙は後回しにしてウチもみんなとドラマを見ることにした。
いい感じに半解凍状態のフルーツやレンジでチンされたポテトも用意されている。みんなの手前、食べすぎないようにしないとね…。
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ドラマはご主人が監視カメラの設置された自宅に不倫相手を予防として、間一髪相手と予定が合わず奥さんに不倫現場を押さえられずに済んだようだ。
だが奥さんは二重にトラップを仕掛けていたのだ。旦那さんが不倫相手を呼ばない展開も予測し"同窓会へ行く"などと真っ赤な嘘をつき、自宅近くのカフェ窓側の席を陣取り見張っていたのだ。
そんなことはつゆ知らず、どこかへ出かける旦那。すかさず奥さんもお会計を済ませ跡を付ける…ところで次回予告。
「んもぅ!このドラマいっつもイイところで終わるのよね~!みゆちょっとお手洗い行ってくるから明美、次はちょっと待ってくれる?」
「いいわよ、再生ボタン押すだけにしておくわ。」
あ、ちょうどいいや。さっきウチな、こんなの見つけたんよ。リビングのドアの外側に貼ってあったのに気づいたんやけど、なんやと思う?
「なになに、【天の啓示 自然と人のありかた】だと?小説のタイトルか?こういうのって河下が一番詳しいよな?」
「知らないわね…雨が降って大地を染めて…なんのことかしら?誰かのイタズラ?」
「僕は中田くんが貼ったんじゃないかと思うなぁ。よくある話じゃないか、オーナーがみんなにドッキリとか宝探しゲームを仕掛けるなんて。」
「頼まれてもいないのに俺はそんなことしないよ。」
「いつ貼ってあったんだろうね?誰かが貼りに行けばここは両面ガラス窓だから、ドラマに集中していたとはいえさすがにあたし達の誰かが気づくだろうし。」
「一也じゃねーのか?寝室前側の壁はガラスじゃねーからな、アイツなら気づかれずに貼れるだろ。もう起きてんじゃねーの?」
「確かに彼って子どもっぽいところはあるけど、こんな意味の分からないことするかしら?」
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