2日目 いなくなる。4
結局あたしが最後まで寝ていて、もうみんなとっくに朝食を食べ終わっていた。時間を聞いたら朝の9時をすぎている…でもまぁ、久しぶりにこんなに長く寝られたので良しとしよう!
温めている間に聞いたみんなの評判通り、みゆみゆが作った朝食はとてもおいしかった。そしてあたしが食べ終わると吉川くんが食器を下げ、洗ってくれた。あたしの分だけ洗い物が後回しになってしまった形になったので自分で洗うと言ったのだが、自分の番なのでと言われたのでお任せした。子供の頃と変わらず変なところ真面目なんだよね吉川くんって。明美いわく"そういうところも素敵!"らしいけど。
さてあたしが朝食を食べ終わったところで、待ってましたとばかりに明美たちが話しかけてきた。
「もーのぞみ、わたし待ちくたびれたわ!早く見ましょうよ、愛と復讐の狭間で シーズン2!中田くんにはスクリーン使う許可取ったし、わたしのスマホでデータ共有の設定は済んでるからもう再生ボタン押すだけよ。」
「みゆも見たい!」
「オレも見るぜ、のぞみと一緒にシーズン1見て続きが気になるからな。」
「ウチもそのシリーズ大好きやねん!ドロドロの愛憎劇の裏側に誰が勝ち抜くか想像しながら見ると一層ハマるんよな。助野くんも一緒に見ようよ、どうせヒマやろ?」
「どうせって失礼だなぁ、別にいいけど。」
「そんなにおもしろいんなら俺も一緒に見るか。吉川くんはどうする?」
「雨で外には出られないし、じゃあ自分もみんなと一緒に。」
「決まりねッ!じゃあ準備するから。」
吉川くんが一緒に見ると言ったので、明美は嬉しそうである。
「みんな何かツマミ食いしながら見るでしょ?あたし冷凍のポテト温めるよ。」
「じゃあ俺はみんなの分の飲み物でも。全員コーヒーでいいかな?」
「あ、みんなスマホをマナーモードにしておいてくれない?みゆ途中で集中力途切れるの嫌なの。あと部屋を暗くした方が見やすいから、カーテン閉めようよ。」
たしかに雨なので空に雲がかかっているとは言えまだ午前10時前だ、十分明るい。それに映画や長編ドラマは暗い部屋のほうが集中できる、あたしも賛成した。
他のみんなも各自カーテンを閉めたり先にトイレに行くなどして、万全の状態で見ることになった。
これが恐ろしい惨劇の幕開けであるとは、少なくともこのときのあたしには想像もしていなかった。
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※この話はすべてフィクションであり、実在の人物・地名・事件・建物その他とは一切関係ありません。




