2日目 いなくなる。1
朝ご飯係のみゆが寝坊するわけにいかないから大音量でアラームを予約しておいたけど、鳴る前に起きることができたわ。
カーテンを開けるとどんよりとした空色…昨日はとてもいい天気なのに。梅雨の時期は天気が変わりやすくてイヤね。
さすがに朝は涼しい。ひんやりとした空気の中、他の部屋の迷惑にならないよう静かに廊下に出てまず脱衣所まで歩き顔を洗って歯を磨く。ついでに自分の分の洗濯物をスタートさせ、リビングに向かう。
ドアを開けて驚いた。
ソファーのところで何か動いてる!?
恐る恐る近づくと…。
(中田くん?もしかしてモニター前の席で寝てるから、映画かなにかを見ながら寝てしまったのかしら?あーびっくりした。)
早速ご飯の準備をしよう、お米はもうちょっとで炊きあがるところだ。湯気がすごいから換気扇を回しておこう。
(しまった!みゆとしたことが、おにぎりの具を考えてなかった…。でも何種類かふりかけがあるから、いくつかの塩むすびとふりかけおにぎりをセットにすればごまかせそうね。問題はフライパンを使ったら音と匂いで中田くんが起きちゃいそうだけど…こんなところで寝てる方も悪いんだからね。)
フライパンをコンロにかけ、アスパラのベーコン巻きを油とともにフライパンに並べて火を付ける。焼きながら卵焼きの準備をしていると、鳴り出したジュージューという音のせいか中田くんが眼を覚ましたみたい。
「あ、美優ちゃんおはよう。早いね。」
ごめんね!中田くんが寝てるのは気づいてたんだけど、みんなの朝ご飯も準備しなきゃいけないから。映画でも見ていたの?
「まぁね…うーんいい匂いだ、さっさと顔を洗ってくるとしよう。」
(みゆ的に不安なのが中田くんなのよね、おいしいものいっぱい食べてますって体型しているから一番舌が肥えてそうだもの。まぁみゆの料理だってカフェで提供しているレベルだからまずいわけないんだけどさ。)
焼き上がったアスパラのベーコン巻きを人数分の小皿に並べていく。あとで卵焼きと一緒にラップをしておけば、"食べたいときにレンジであたためて食べてね"スタイルの完成。
(卵焼きは塩・砂糖・だしの他に、みゆの隠し技マヨネーズ!焼いたときにマヨネーズの酸味が飛ぶから、まろやかさが残っておいしくなるんだよね。)
大きな卵焼きを2つ焼いて、これをそれぞれラップで包んでおく。粗熱が取れる頃には形が整うから、こうすると包丁でキレイに切りやすいんだよね!
あとはおにぎり…炊きたてご飯は熱いし、なにより素手で握ったのはイヤ!って人もいるからみゆはお椀を2つ使って合わせ振るスタイル。
こうすれば触らないしキレイに丸くなる。みゆって本当にできる女!
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※この話はすべてフィクションであり、実在の人物・地名・事件・建物その他とは一切関係ありません。




